なつぞら-荒井康助(橋本さとし)のモデルとネタバレ
NHKの朝ドラ「なつぞら」に登場する荒井康助(橋本さとし)のモデルとネタバレです。
■なつぞら-荒井康助(橋本さとし)のモデルとネタバレ
NHKの朝ドラ「なつぞら」に登場する荒井康助(橋本さとし)は、東洋動画のテレビ班の制作進行で、テレビ班の発足に伴い、京都の撮影所から呼ばれて東映動画に異動してきた。
荒井康助(橋本さとし)は、アロハシャツを着てサングラスをかけ、ガラの悪い関西人という感じの人物である。
さて、荒井康助(橋本さとし)のモデルは、演出家・矢吹公郎だろう。
矢吹公郎(やぶき・きみお)は、福島県の出身。福島県立白河高校を卒業して、東京芸術大学の美術部鋳金科へ進学し、在学中に映画に目覚めた。
そして、東京芸術大学を卒業すると、東映京都撮影所に入社して、マキノ雅弘、佐々木康らの助監督を務めた。
その後、東映動画がTVアニメに進出することになったので、矢吹公郎はマンネリ化した時代劇を嫌い、昭和37年(1962年)に東映動画の演出部に異動してアニメ演出家に転向し、東映動画で初のTVアニメ「狼少年ケン」の演出を手がけている。
長編アニメは時間とお金ばかりかかって儲からず、TVアニメの方が儲かるので、東映動画の長編アニメ班とTVアニメ班の間で対立が起こり、長編アニメ班は劣勢となっていった。
そのようななか、長編アニメ班は、大塚康生・高畑勲・宮崎駿ら労働組合の主導で、昭和43年(1968年)の映画「太陽の王子・ホルスの大冒険」を制作するのだが、制作中断を挟んで3年もかけたうえ、全く面白くないので、ヒットしなかった。
このため、高畑勲は仕事を干されて、辞めていき、「ルパン三世」「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などを作る事になる。
さて、問題作「太陽の王子・ホルスの大冒険」の失敗で仕事を干された演出家・高畑勲の後を引き継いだのだが、荒井康助(橋本さとし)のモデルとなった矢吹公郎である。
矢吹公郎は、ホルスのスタッフを引き継いで、昭和44年(1969年)の映画「長靴をはいた猫」で演出(監督)を務め、映画「長靴をはいた猫」を成功させた。
映画「長靴をはいた猫」が矢吹公郎の代表作になっているのだが、実際はアニメーターに自由にやらせたようで、映画「長靴をはいた猫」の成功はアニメーター宮崎駿のアイデアのおかげだと言われている。
なお、朝ドラ「なつぞら」にモデルや実話のネタバレは「なつぞら-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
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コメント欄
橋本さとし、貫治谷しほり、NHKのドキュメンタリー番組、プロの流儀のナレーションですね。二人同時ではないが、なつぞらで出演している。
これも110作記念か?
2人は朝ドラがらみの仕事でしょうね。朝ドラの主役は、拘束期間が長い割にギャラが安いので、ご褒美として好きなところに、海外ロケに行けるらしいですよ。