テセウスの船-木村サツキと加藤ミキオの犯人ネタバレ感想文

TBSのドラマ「テセウスの船」の原作に登場する木村サツキと加藤ミキオの犯人ネタバレ感想文です。

このページには原作の犯人ネタバレが含まれているので、知りたくない人は閲覧にご注意ください。

■木村サツキのネタバレ

木村サツキは木村鍍金工業の娘で、音臼小学校の教師をしていたが、1週目の音臼小学校無差別殺人事件で死亡した。

2週目の音臼小学校無差別殺人事件では、牛乳に青酸カリが混入しており、木村サツキは牛乳嫌いだったため、牛乳を飲まなかったが、牛乳を飲んで倒れた児童に人工呼吸をしたため、重傷を負ってしまう。

その後、木村サツキは一命を取り留め、事件の後遺症で下半身不随となった生徒・加藤ミキオを養子にして面倒を見た。

その後、木村サツキは音臼村事件の犯人が加藤ミキオだったことを知り、2週目の現在(事件から28年後)で、佐々木紀子が28年前の事を打ち明けようとしていることを知り、佐々木紀子を殺害した。

しかし、3週目の世界で、加藤ミキオに殺されてしまうのだった。

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■加藤ミキオのネタバレ

(注釈:加藤ミキオについては、1週目は不明で、2週目からのネタバレになります。)

加藤ミキオは佐野鈴の事が好きになり、佐野鈴をイジメた三島明音と三島千夏を殺害した。

さらに、佐野鈴が「父親のように正義感のある人が好き」と言ったので、父・佐野文吾を犯人にするため、音臼小学校無差別殺人事件を計画した。

しかし、加藤ミキオは田村心が捨てたノートを拾い、オレンジジュースでは教師・木村サツキまで死んでしまうことを知り、オレンジジュースを止めて、牛乳に青酸カリを混ぜ、音臼小学校無差別殺人事件を起こした。

このとき、加藤ミキオは自作自演を装って、牛乳を舐めたのだが、量が多すぎたのか、後遺症で下半身付随となってしまい、木村サツキの養子となって木村ミキオになった、

2週目の現在(事件から28年後)の加藤ミキオは、リハビリセンターで佐野鈴(村田藍)と再会して交際を開始し、佐野鈴(村田藍)を手に入れることに成功した。

しかし、佐野鈴は音臼小学校無差別殺人事件のせいで、自分の好きだった佐野鈴とは別人になっており、加藤ミキオは自分の計画が失敗だったことを知る。

そこで、加藤ミキオは音臼村事件の鎮魂祭で再び事件を起こして死のうとしたが、偶然にも28年前にタイムスリップしたので、親戚の加藤信也を名乗って子供時代の加藤ミキオに接触し、計画を変更させた。

そして、大人の加藤ミキオが警察官・佐野文吾を殺害して全ての罪を被ろうとしたが、田村心が佐野文吾をかばって死に、加藤ミキオは佐野文吾に撃たれて死んだ。

■加藤ミキオが木村サツキを助けた理由

犯人の加藤ミキオは、1週目の音臼小学校無差別殺人事件で、木村サツキを殺害しているのに、2週目の事件では木村サツキを助けている。

その理由は分からないのだが、加藤ミキオは木村サツキの事が好きだったからだろう。
しかし、大人の加藤ミキオは、3週目の音臼村で、木村サツキを殺害している。

これは、2週目の現在で、劣化した木村サツキを見たからだろう。やはりあれだけ変わり果てた木村サツキを見たら、仕方ないと思う。

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■木村サツキの劣化が酷い理由

2週目の現在の木村サツキは劣化が激しく、28年前とは別人の様に豹変している。その理由はおそらく、音臼小学校無差別殺人事件で飲んだ青酸カリの後遺症だと思われる。

■テセウスの船の感想文

原作「テセウスの船」を読んでも、木村サツキと加藤ミキオについては分からない事が多かった。

それに、木村サツキは1週目の事件の前に、全治3週間の骨折をしているのだが、この骨折についても謎のままで終わった。

それに、2週目の木村サツキは、まだ30歳なのに、どうして加藤ミキオを養子にしようとしたのかも、理解出来なかった。

それと、木村サツキは2週目の音臼小学校無差別殺人事件の後に、警官・佐野文吾の自宅を訪れてトイレを借りており、木村サツキが佐野家に青酸カリを置いて行ったという疑惑がある。

この点も詳しい事情は分からないのだが、ストーリー的に考えると、木村サツキは事件とは関係なさそうだ。

警官・佐野文吾は、事件後に佐野家に青酸カリを隠すのは難しいので、事件前に隠したのではないかと指摘している。

それに、木村サツキは、木村ミキオと佐野鈴(村田藍)が交際し始めた後に、音臼村事件を記録したテープを聴き、木村ミキオが真犯人だったことを知った。

こうした点から考えると、木村サツキが佐野家に青酸カリを隠して、警官・佐野文吾を犯人に仕立て上げたとは考えにくい。

やはり、加藤ミキオが佐野家に青酸カリを隠したと考える方が自然だろう

ただ、どのようにして、佐野家に隠したのかは分からない。

ところで、加藤ミキオが目玉を収集していたのだが、音臼小学校無差別殺人事件の被害者も目玉を取られたのだろうか?

被害者は全員、目玉を取られたのだとすれば、全米を震撼させるほどの猟奇的な事件だと思う。

警官・佐野文吾は「生まれながらの悪人はいない」と言っていたが、加藤ミキオは、どう考えても悪人だ。目玉をくり抜くなんて、完全なサイコパスだ。

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■刑事・金丸を殺害した犯人の謎

佐々木紀子は、刑事・金丸が犯人に殺害される現場を目撃していた。佐々木紀子は犯人そのものは見ていないのだが、犯人が刑事・金丸を崖から突き落とす影を見ていた。

そして、犯人の影が明らかに、刑事・金丸と同じ大きさだったので、犯人は大人かと思っていたら、小学生の加藤ミキオだった。

小説ならミスリードとして成立するシーンだが、絵に描いてしまうと、単に読者を騙すだけになるので、影のシーンは書かない方が良かったと思う。

なお、「テセウスの船」の原作のあらすじとネタバレは「テセウスの船-原作のあらすじと犯人ネタバレ」をご覧ください。

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