レイディ 最後の犯罪プロファイルの犯人は田宮清美
ドラマ「LADY(レイディ)最後の犯罪プロファイル」の第2話「赤い死者を吊るす殺人者…」の感想です。第2話のあらすじは「レイディ 最後の犯罪プロファイル第2話のあらすじ」をごらんください。
「レイディ 最後の犯罪プロファイル」の第2話は、第1話よりも面白かった。オープニングで赤いダッフルコートを着せられた女性が、クローゼットに吊されて死亡しているシーンは良かった。
そこでグイッと引きつけられたのだが、その後がグダグダになっていたので、最終的に訳が分らずに、つまらなくなった。少し変えれば面白かったと思う。もったいない回だった。
ドラマ「LADY 最後の犯罪プロファイル」の第2話を観ていて、疑問に思う場所が6カ所あった。
1つ目は「プロファイリング」の定義が分らない点である。香月翔子(北川景子)らが行っているのは「捜査」だと思う。香月翔子らが捜査するから、どの部分がプロファイリングなのか明確にならない。
それに、香月翔子が犯行現場へ行くと、犯人が乗り移る部分は、プロファイリングではなく、霊能力だと思う。もう少しプロファイリングの定義をはっきりとした方が分りやすいと思う。
それと、香月翔子(北川景子)は、第2話でグレイタイプの宇宙人のようなものを目的していたから、精神病院へ通っているのは、妹の香月舞子(岡本杏理)ではなく、香月翔子の可能性が出て来た。
2つ目は、寺田毅彦(要潤)が死体に下着の跡が残っていることから、小さい下着を着ていたとプロファイリングする点である。
これはプロファイリングではなく、検死レベルで発見することだと思う。犯人は被害者を毒殺した後に、小さい下着を着せたのであれば、生活反応などから判明する事実ではないだろうか。
3つ目は、田宮清美(佐藤江梨子)に一連の犯罪が行えるとは巻が難い点である。
死んだ人間に服を着せるのはかなりの重労働だ。それに、死んだ女性をクローゼットに吊り下げるにはかなりの力が必要にな。スレンダーな田宮清美(佐藤江梨子)には犯行は不可能ではないだろうか。
4つ目は、被害者がサイズが小さい服を身につけていることから「妹」にたどり着く点である。これはプロファイルではなく「直感」で、強引過ぎると思う。
5つ目は、ヨガ教室と被害者宅との位置関係である。被害者2人はいずれも板橋区で起きているが、地理的プロファイリングの新堀圭祐(平岡祐太)が作成した地図を見る限りでは、被害者2人の自宅は遠く離れている。
美容室は2人に共通しているが、ヨガ教室は2人に共通しているとは思えない。ヨガ教室から犯人へたどり着くには疑問が残る。
6つ目は、田宮清美(佐藤江梨子)が赤いダッフルコートを何着所持していたのかという点である。
赤いダッフルコートは、被害者2人が着用していた2着と田宮清美(佐藤江梨子)の自宅にあった1着で、計3着が存在している。つまり、田宮清美は赤いダッフルコートを最低でも3着所持していたことになる。
犯人が被害者に着せていた服は5年以上前に製造されたものだった。ということは、赤いダッフルコートも5年以上前に購入したものと考えられる。すると、犯人の田宮清美(佐藤江梨子)はなぜ、3着も赤いダッフルコートを所有してるのかが疑問になる。
さて、第2話の事件を解くヒントは、冒頭で藤堂雄一郎(小澤征悦)が結城晶(木村多江)に「ハサミが勝手に動き出して、人の髪を切ったりしますか?」という台詞にあったのだと思う。ただ、この伏線だけで犯人にたどり着けるか疑問だ。
第2話の犯人を推理するには高度なプロファイリング技術と柔軟な発想とが必要だのたのだろう。推理部分をもう少し単純にすれば、面白くなると思う。
第2話は「道具と持ち主」が強調されていたので、「道具と持ち主」が香月直也(鶴見辰吾)の死亡した火事の伏線になっているのかに注目したい。
第2話は第1話よりも、面白かったので、第3話に期待したい。あと、最終回までに1シーンでいいので、新堀圭祐役の平岡祐太を、お笑いコンビ「ザブングル」の松尾陽介と入れ替えて欲しい。2人は似ているので、入れ替えても視聴者の6割は気付かないと思う。