朝ドラ「エール」で古山三郎(唐沢寿明)を見たら「とと姉ちゃん」

NHKの朝ドラ「エール」で唐沢寿明のキャスティングに隠された秘密のネタバレです。

■唐沢寿明に隠された秘密

古山裕一(窪田正孝)の古関裕而を不動の地位に押し上げたのが、軍事歌謡と軍歌でした。

クラシック志向の古関裕而は、当時流行していたエロ・グロ・ナンセンス系の流行歌には興味が無かったので、レコードの売り上げは低迷していました。

そのようななか、古関裕而が作曲した「露営の歌」「愛国の花」が大ヒットし、古関裕而は一気にスターへと駆け上がり、戦時中に数々の戦時歌謡や軍歌を手がけて大活躍しました。

古関裕而を知らなくても、「露営の歌」の「勝って来るぞと勇ましく」という歌詞は知っているというほど有名です。

さて、朝ドラ「エール」で唐沢寿明を見たら「とと姉ちゃん」を思い出すべき理由は、唐沢寿明が朝ドラ「とと姉ちゃん」に花山伊佐次役で出演していたからです。

花山伊佐次のモデルは、雑誌「暮しの手帖」の女装の編集長・花森安治です。

花森安治は、戦時中、大政翼賛会で宣伝活動に従事しており、有名な標語「欲しがりません、勝つまでは」のポスターを手がけ、標語の普及に励ました。

実際に「欲しがりません、勝つまでは」を考えたのは花森安治ではないのですが、花森安治が反論しなかったため、ながらく、花森安治の作だと考えられ、花森安治の代表作とも言われてきました。

つまり、唐沢寿明が古山裕一(窪田正孝)の父親役として朝ドラ「エール」に登場しているということは、「勝って来るぞと勇ましく」の古関裕而の父親が、「欲しがりません、勝つまでは」の花森安治となるのです。

もちろん、脳内変換を前提とした話しなのですが、息子が「勝って来るぞと勇ましく」で、父親が「欲しがりません、勝つまでは」なんだと思いながら、朝ドラ「エール」を見ていると、面白いです。

唐沢寿明に関しては、もう1つあります。唐沢寿明は1988年の朝ドラ「純ちゃんの応援歌」に出演しています。このとき、山口智子と共演したことが切っ掛けで、結婚しています。

朝ドラ「純ちゃんの応援歌」の「応援歌」はイコール「エール」なので、唐沢寿明には2つの意味で「エール」がかかっているのです。

なお、朝ドラ「エール」のあらすじやネタバレは「エール-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

スポンサードリンク

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。