エール-関内音の「君はるか」が浅原鏡村の詩だった実話のネタバレ
NHKの朝ドラ「エール」のモデル古関金子が作詞した「君はるか」が浅原鏡村の作詞だった説の実話のネタバレです。
■エール-「君はるか」は浅原鏡村の作詞だった
NHKの朝ドラ「エール」の第3週の第18話で、古山裕一(窪田正孝)が関内音(二階堂ふみ)の詩に曲を作ってくれるというので、関内音は大喜びして、「君はるか」が書かれた紙に手紙を書いて送るというエピソードがありました。
このエピードは実話です。関内音(二階堂ふみ)のモデル古関金子は「君はるか」が印刷された紙の裏に手紙を書いて送りました。
この「君はるか」は、童謡「てるてる坊主」を作詞した浅原鏡村(浅原六郎)の詩です。
しかし、一般的に古関金子が「君はるか」を作詞し、古関裕而が「君はるか」を作曲したとされ、2人の文通時代の良きエピソードとして伝わっています。
それで、混乱している人が多そうなため、実話をネタバレしておきます。
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■「君はるか」の真相ネタバレ
結論から言うと、「君はるか」は2つあるのです。「君はるか」は浅原鏡村の詩なのですが、古関金子も「きみはるか」という詩を書いたのです。
古関金子が浅原鏡村の「君はるか」が印刷された紙の裏に手紙を書いて送ったというのは史実です。
そして、古関金子が「内山欽子」というペンネームで「きみはるか」を作詞して、文通相手の古関裕而に送り、古関裕而が曲を付けたというのも史実です。
つまり、どちらか一方が間違っているというのではなく、両方とも史実なのです。
浅原鏡村の「君はるか」が切っ掛けとなり、古関金子が「きみかるか」を作詞したという流れになります。
朝ドラ「エール」で、関内音(二階堂ふみ)が送った手紙に印刷されていたのは浅原鏡村の「君はるか」で、史実通りです。
ついでなので、浅原鏡村バージョンと古関金子バージョンの両方を紹介しておきます。
■浅原鏡村の「君はるか」
君を思えば はるかなり
浪のかなたを はるかなり
たよりをよめど かすかにて
涙のうちに はるかなり
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■古関金子の「きみはるか」
暮れゆく ひと灯(ひ)よ 彼方の山よ
追憶(おもいで)遠く 君はるか
泪(なみだ)にぬれつゝ 渚を歩(ゆ)きぬ 月もおぼろの春の宵
あゝ君 はるかや
語りし丘に 宵待草(よいまちぐさ)の咲きてあり
注釈:「ゝ」は「踊り字」と言い、前の文字をの繰り返しになります。
■ちなみに
古関裕而が古関金子の「きみはるか」に曲を付けたのですが、楽譜は残っていないため、どのような曲だったかは不明です。
ほかにも古関裕而は、文通時代に「山桜」を作曲したり、百人一首の全てに曲を付け、古関金子にプレゼンとしています。
朝ドラ「エール」の関内音(二階堂ふみ)が古山裕一(窪田正孝)の写真にキスをするのも実話です。
古関裕而と古関金子は文通だけで結婚したので、最近の人には理解出来ないという人が多いのですが、手紙の内容は熱烈なものであり、文通は2人にとって精神の婚前交渉だったのかもしれません。
なお、朝ドラ「エール」の実話を知りたいかは「エール-モデルとあらすじとネタバレ」をご覧になると良いと思います。
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