おちょやん-師匠・山村千鳥(やまむら・ちどり)のモデルは村田栄子
NHKの朝ドラ「おちょやん」に登場する山村千鳥(若村麻由美)のモデルとネタバレです。
朝ドラ「おちょやん」の登場人物のモデルやネタバレは「おちょやん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■山村千鳥(若村麻由美)のモデル
朝ドラ「おちょやん」の山村千鳥(若村麻由美)は、「山村千鳥一座」の女座長で、竹井千代(杉咲花)の師匠・村田栄子となります。
村田栄子は幕末の蘭学者・林鶴梁の娘で、松井須磨子の芸術座に居たが、松井須磨子との確執から芸術座を離れたという女優で、もの凄いキツい性格だったようです。
その一方で、村田栄子は巡業先で資金が無くなり、劇団が立ちゆかなくなったとき、体を売って劇団を維持したというエピソードも残っています。
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■浪花千栄子の実話
さて、竹井千代(杉咲花)のモデル浪花千栄子は、継母に嫌われたため、8歳の時に奉公に出されたのですが、18歳の時に奉公先を逃げ出して、京都のカフェー「オリエンタル」で働き始めました。
浪花千栄子は、このカフェー「オリエンタル」で、女優志望の女給ユリちゃんと出会い、ユリちゃんに誘われて、無名のプロダクションに入りました。
このプロダクションは、撮影する振りをして出資を集めるというインチキプロダクションで、直ぐに倒産したのですが、監督が再就職を斡旋してくれ、浪花千栄子は監督の紹介で、京都の三友劇場を拠点にしている村田栄子の一座に入りました。
しかし、浪花千栄子は、屋敷奉公を希望しており、女優になどはなりたくなかったので、一座で無理矢理、女中の仕事をしていました。
しかし、浪花千栄子は物覚えが良いので、村田栄子に気に入られ、弟子にされてしまいました。
さて、村田栄子は台詞を忘れる事が多いので、舞台を観て全ての台詞を覚えていた浪花千栄子が、舞台の袖から台詞を教えるようになります。今で言う「プロンプター」という仕事です。
そのようななか、「正ちゃんの大冒険」で主演をしていた村田栄子が肺炎を起こして倒れます。
急遽、代役を呼んだのですが、代役の女優が芝居に合いません。
このため、困った役者達は、台詞を覚えている浪花千栄子を代役にして、舞台に上げてしまいました。
ところが、いきなり主役にされてしまった浪花千栄子は、覚えて居た台詞が出てこず、それを誤魔化すため、舞台で飛んだり跳ねたりして舞台の上で大暴れしました。
それが、観客に受けて芝居が大当りし、浪花千栄子は一座の看板女優の仲間入りを果たします。
しかし、田村栄子は癇癪持ちで気性が激しいので、浪花千栄子は物を投げつけられたり、蹴飛ばされたりして、終いには階段から突き落とされてしまいました。
流石に可愛そうだと思った三友劇場の主人が、映画の東亜キネマに浪花千栄子を推薦してくれたので、浪花千栄子は一座を離れて、東亜キネマへ入りました。
このときに、三友劇場が、村田栄子よりも千倍栄えるようにということで、「香住千栄子(かすみ・ちえこ)」と名付けてくれました。
なお、竹井千代(杉咲花)が働いているカフェー「キネマ」のモデルや実話は「おちょやん-カフェー「キネマ」のモデルは「オリエンタル」」をご覧ください。
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