マイヤー沙希 VS 矢野絵里子

仲間由紀恵が出演するドラマ「美しい隣人」の第9話「零れたミルク」の感想の後編です。このページは「美しい隣人-第9話の感想」からの続きです。


第4話でマイヤー沙希(仲間由紀恵)は、スイミングスクールに入ってきたいじめっ子・荒木比呂(馬渕誉)に「比呂君は溺れる。おばちゃんの知ってる子は水の中で死んじゃった。比呂君は同じ顔している」と洗脳して、スイミングスクールから追い出したことがある。
おそらく、荒木比呂(馬渕誉)は矢野駿(青山和也)がマイヤー沙希を母親と思い込む伏線だったのだと思う。
ところで、矢野駿(青山和也)はなぜ、牛乳をわざとこぼしたのだろうか。それは、矢野駿はマイヤー沙希(仲間由紀恵)の本当の子供だからではないのだろうか。
かつて、マイヤー沙希(仲間由紀恵)は、松井理生(南圭介)が猫にやっていた餌の器をひっくり返したことがる。
器をひっくり返すは、マイヤー沙希の血筋で、矢野駿(青山和也)はマイヤー沙希の実の子供だから、コップを倒して牛乳をこぼしたのではないだろうか。
牛乳をこぼした矢野駿(青山和也)を叱る矢野絵里子(檀れい)もかわいいが、その後、台所で鍋をゴシゴシと洗う矢野絵里子も良かった。
ゴシゴシは次第に早くなり、ピークに達すると、矢野絵里子は近くにあった調味料の容器を投げた。
そして、プリプリと怒った矢野絵里子(檀れい)が、エプロンを脱いで、家を出て行く。脱ぎ捨てられたエプロンは、野絵里子が失った物の象徴のように思えた。
さて、次回でとうとう「美しい隣人」も最終回である。矢野絵里子(檀れい)とマイヤー沙希(仲間由紀恵)のどちらが勝つのか。順当にいけば、矢野絵里子が勝つだろうが、マイヤー沙希も侮れない。
マイヤー沙希(仲間由紀恵)は矢野慎二(渡部篤郎)に、「幸せの量には、限りがある。誰かが幸せになると、どこかで誰かが不幸になってる」と言っていた。
私はマイヤー沙希の言葉を聞いて、「麻雀の神様」「雀聖」と呼ばれた阿佐田哲也(色川武大)の言葉を思い出した。
かつて阿佐田哲也は著書の中で述べた。麻雀は点棒のやりとりをするゲームではない。運のやりとりをするゲームである。運の総量は決まっており、相手のエラーを誘い、運を増やした者が最後に勝つ。と。
もし、マイヤー沙希(仲間由紀恵)の勝負理論が阿佐田哲也レベルにまで達しているのであれば、矢野絵里子(檀れい)においそれと負けるとは思えない。
夫に土下座させて蹴るマイヤー沙希(仲間由紀恵)と、夫に土下座させない矢野絵里子(檀れい)との勝負はどちらが勝つのか。
私はあえて、マイヤー沙希(仲間由紀恵)が勝つと予想する。「人の行く、裏に道あり、花の山」である。
ついに次で最終回だ。最終回までにもう一度、ノベライズ本「美しい隣人」を読み直してみる。
また、2011年3月13日に関西テレビで午後3時から、最終回直前2時間スペシャルを放送するようなので、見忘れてはいけない。
ドラマ「美しい隣人」のノベライズやDVDは「美しい隣人のノベライズとDVD」をご覧ください。

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