外交官・黒田康作の秘密
織田裕二が主演するドラマ「外交官・黒田康作」の最終回(第10話)「この國の未來へ」の感想の最終回です。
このページは「外交官・黒田康作の最終回の感想」からの続きです。
8点目は、佐々木藍子(片瀬那奈)と悠木圭一(萩原聖人)との関係が不明だった点である。2人は親しそうだったが、2人の関係が分からない。
だから、悠木圭一とアトロン被害者との関係も分からない。悠木圭一はとういう経緯で、霜村毅(香川照之)のグループに加わったのかが分からない。
9点目は、黒田康作(織田裕二)が何を守っているのか分からない点である。オープニングナレーションは黒田康作について、「彼の仕事は日本人を守ること」と説明している。
しかし、霜村倫世(紺野まひる)は死んだ。霜村毅(香川照之)も死んだ。悠木圭一(萩原聖人)も死んだ。吉村進(大河内浩)も死んだ。柏田勉(八神蓮)も死んだ。おそらく、他にも死んでいる。黒田康作(織田裕二)は誰を守ったのだろうか。
10点目は、黒田康作(織田裕二)の答えが要領を得ていない点である。
最終回で、黒田康作(織田裕二)が藤修助(近藤正臣)に、CIAを使って霜村倫世(紺野まひる)を暗殺した事実を隠蔽したことや、副作用を知りながらアトロンを輸入したことについて、追求するシーンがある。
そのとき、藤修助(近藤正臣)は黒田康作(織田裕二)に、「何か証拠はありますか?」と質問するのだが、黒田康作は何故か国益についての持論を展開した。
本来、「何か証拠はありますか?」という問いに対しては、証拠があるか、無いかを答えなければならない。
しかし、黒田康作(織田裕二)は、証拠の有無を答えずに、国益について語りだし、論点をずらした。まるで、腹黒い政治家のように。
黒田康作(織田裕二)を観ていると、ただの外交官とは思えない。おそらく、黒田康作はスパイではないだろうか。黒田康作はさらに秘密があり、本当はアメリカの二重スパイなのではないだろうか。
ブライトン製薬はアメリカ野党の強力な支持団体だった。アメリカ与党が野党を弱体化させるために、黒田康作を調査に当たらせたのではないだろうか。
そして、黒田康作(織田裕二)の暗躍により、ブライトン製薬の人体実験が明るみに出た。これで、野党は支持団体を失うことになる。
おまけに、外務大臣の斉藤修助(近藤正臣)が失脚して、観上祥子(草刈民代)が外務大臣に就いた。
観上祥子(草刈民代)は黒田シンパなので、観上祥子は黒田康作を通じてアメリカ政府の言いなりになるのではないだろうか。そうすると、一番利益を得たのは、アメリカ政府になる。
黒田康作(織田裕二)の秘密は二重スパイで、本当はアメリカのスパイだったとすれば納得できる。二重スパイだから、主演にもかかわらず、あまりドラマに登場しなかったのではないか。
さて、細かい部分を挙げれば切りがないのでこれで打ち切る。ドラマ「外交官・黒田康作」は難しすぎて、ほとんど意味が分からなかった。
外交官を主人公にしているので、外交官になれるレベルの理解力が無いと理解できないドラマなのかもしれない。
ドラマ「外交官・黒田康作」は難しくて理解できなかったが、素晴らしい点も多い。たとえば、観上祥子(草刈民代)の姿勢だ。
観上祥子(草刈民代)の立ち姿は綺麗だった。座った姿勢も素晴らしい。浅すぎず、深すぎない座面部分に臀部を乗せ、背もたれを使わずに、背筋をピンと伸ばしている。
草刈民代は、腹筋と背筋のバランスが絶妙なのだろう。三角定規を使ったかのように、背筋は座面に対して90度で直立していた。バレエをしていただけあって、姿勢は非の打ち所がない。
さて、主題歌IL DIVOの「TIME TO SAY GOODBYE」が良かったのでサントラは買うとして、問題はDVDだ。DVDに霜村瑠衣(夏帆)と大垣利香子(柴咲コウ)との温泉旅行の特典映像が付いているのだろうか。DVDが観たい。
ドラマ「外交官・黒田康作」の主題歌やDVDについては、「外交官・黒田康作の主題歌やDVD-BOX」をご覧ください。
コメント欄
私も貴方様と同意見です。
不思議ですよね。オープニングナレーションでは「彼の仕事は日本人を守る事」
と説明しているのに誰も守れていない。結果的には守るというか守れなかったに
等しいですよね。
あと、邦人テロ対策室というのは海外でのテロ事件に関する
日本人の安全対策や保護をするのが仕事だそうとか。
ドラマとは大概こういうものかと(*_*;
ドラマのつくりも荒いけど、それに対するブログコメントも荒くて幼稚ですね(*_*;