美丘のネタバレ感想

吉高由里子の主演ドラマ「美丘(みおか)-君がいた日々-」の原作となる石田衣良の小説「美丘」あらすじとネタバレを含んだ感想文です。あらすじはこちらです。

美丘のネタバレやあらすじを含んでいるので、ネタバレを知りたくない人は閲覧しないでください。

美丘は、主人公となる峰岸美丘(みねぎし・みおか)がドイツ製のヒト乾燥硬膜「ライオデュラ」を移植したさいに、クロイツフェルト・ヤコブ病に感染する医療被害と尊厳死とをテーマにした小説です。

主人公が病気で死ぬラブストーリは掃いて捨てるほどありますが、それでもなお、古さを感じさせない作品に仕上げているのはさすが、石田衣良です。

さて、橋本太一は学年でも有数の美人・五島麻理と交際を始めるのですが、五島麻理とは一切、肉体関係を持ちません。別れるときに、五島麻理は最後にセックスをしたいと頼むのですが、橋本太一は断ります。

最近流行の草食系男子と肉食系女子と取り入れたのでしょうが、橋本太一の心情が全く理解出来ませんでした。一昔前なら、「最後に1発」というのは男の台詞です。

プラトニックな恋愛で進めるのかと思いきや、橋本太一は、峰岸美丘とは毎日のようにセックスをします。ホテル代で貯金を使い果たすほど頻繁に。

小説「美丘」では、「セックス」が死に対する生の象徴だけではなく、心理学者フロイトと、心理学者アルフレート・アドラーとの対比としての役割を果たしているのだと思います。

フロイトは「人間の原動力は性的エネルギーである」と説き、アルフレート・アドラーは「人間の性格を決定するのは、過去ではなく、未来である」と説いています。

峰岸美丘は、クロイツフェルト・ヤコブ病の発症前をフロイト心理学で表し、発症後をアドラー心理学で表しているような気がします。「美丘ネタバレ最終回」へつづく。

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