JIN-仁-2(完結編)の黒幕は蘭方医の三隅俊斉
深水三章が出演するドラマ「JIN-仁-2(完結編)」の3話「さらば愛しき人」の視聴率と解釈と感想です。第3話の視聴率は20.4%でした。
第3話のあらすじは「JIN-仁2(完結編)第3話のあらすじ」をご覧ください。
ドラマ「JIN-仁-2(完結編)」の3話「さらば愛しき人」も面白かった。南方仁(大沢たかお)や橘咲(綾瀬はるか)が亀甲縛りされたし、南方仁が木に吊されるシーンもあった。
ギザギザになった板の上に正座し、太ももの上に石を載せる拷問「石抱」のシーンも迫力があった。苦情が出そうなシーンだが、こういう迫力のあるシーンがあると、ドラマが締まる。
さらに、拷問の緊張感と、南方仁(大沢たかお)の間の抜けた表情とに、緩急が出て面白く感じる。
第2話で発生した安道名津(あんドーナツ)の皇女和宮(黒川智花)毒殺未遂事件の犯人(実行犯)は奥女中で、黒幕は藩医・三隅俊斉(深水三章)だった。
犯人は奥女中だが、ドラマの中では、取り調べ前に奥女中が自殺したため、犯人として捕まっていない。また、三隅俊斉(深水三章)も黒幕として捕まっていない。
毒のヒ素は、安道名津(あんドーナツ)ではなく、お茶に含まれていた。安道名津からヒ素を検出したが、それは安道名津にお茶がかかっていたからだった。
黒幕の藩医・三隅俊斉(深水三章)は、JIN-仁(パート1)で南方仁(大沢たかお)に恨みを持っていた蘭方医である。
JIN-仁(パート1)で、南方仁は野風(中谷美紀)の岩(癌のこと)を発見するが、三隅俊斉は岩を見抜けず、体面を潰されていた。
お茶に毒が入っていたところまでは予想できていたが、黒幕が三隅俊斉(深水三章)とは予想できなかった。三隅俊斉の存在など完全に忘れていたからだ。
犯人の奥女中は、皇女和宮(黒川智花)の側近の女中(伊藤かずえ)なのかは不明だった。犯人の奥女中と黒幕の三隅俊斉(深水三章)との関係も不明のままだった。この辺りは今後、明らかになってくるのだろう。
医学館の多紀安琢(相島一之)や元弟子の福田玄孝(佐藤二朗)は、皇女和宮(黒川智花)には関わっていなかった。単なるミスリードだった。
福田玄孝はオドオドしていたが、特に何かをしたわけではなさそうだ。福田玄孝(佐藤二朗)は、多紀安琢(相島一之)が事件の黒幕だと思い、多紀安琢に公正な調査を嘆願していただけだろう。
医学館の多紀安琢(相島一之)が茶碗を再調査して、南方仁(大沢たかお)の容疑が晴れるのだが、多紀安琢が再調査に乗り出した動機が分からなかった。福田玄孝(佐藤二朗)の嘆願を聞き入れたのだろうか。
一方、命の蔓(いのちのつる=賄賂)を用意したのは、野風(中谷美紀)だった。野風は身売りするために、横浜へ向かったが、そこで野風のことを探していたフランス人商人の「ルロン」と出会った。
ルロンは、長屋に住んでいたころ、野風にカンザシを贈った「流龍」だった。ルロンは、外国時では驚かせると思い、「流龍」という当て字を使って、カンザシを贈っていた。
そして、ルロンと結婚することを決めた野風(中谷美紀)は、ルロンから貰った支度金を、南方仁(大沢たかお)の「命の蔓(賄賂)」として、牢屋敷に届けたのである。
ルロンのモデルは、実在した武器商人トーマス・グラバーかと思ったが、原作では違うようである。
トーマス・グラバーは、長崎にある「グラバー邸」で有名な商人で、坂本龍馬の会社「亀山社中」に武器を流し、薩長同盟に大きく影響している。
ルロンのモデルがトーマス・グラバーなら、ルロンが坂本龍馬に武器を流して、薩長同盟を成功させるという展開が考えられるが、原作ではこういう展開にはならないようだ。ドラマのオリジナル展開を期待したい。
他方、役人が「偽物じゃ」と言い、一橋慶喜の嘆願書を取り合わなかった点が気になった。一橋慶喜は、後に最後の将軍・徳川慶喜となる人物である。何かの伏線なのだろうか。
さて、ドラマ「JIN-仁-2(完結編)」の視聴率は20.4%だった。これだけ高視聴率を記録していても、仁レベルの完成度のドラマを作れば採算が合わないのだろうか。
60周年記念などの特別な時だけではなく、コンスタントに完成度の高いドラマを作って欲しい。「JIN-仁-2(完結編)第4話のあらすじ」へ続く。
ドラマ「JIN-仁-2(完結編)」の原作や主題歌については、JIN-仁-2(完結編)の原作や主題歌をご覧ください。
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コメント欄
ルロンとグラバーは別人です。
三隅と奥方も関係はもってないでしょう。
しかし、三隅はホント、やな奴でしたね。
過去のことを、いつまでもネチネチと
うらみやがってそんな三隅が現代にいたら
僕は、間違いなく彼を打ち首もしくは、電気椅子にあげるでしょうね(笑)