デビッド・カンターの理論(サークル仮説)
野間口徹が出演するドラマ「BOSS2」の第3話「悲しき暴力の連鎖」の感想です。
第3話のあらすじは「BOSS2 第3話のあらすじ」をご覧ください。
カンターの理論とは、実在する人物「デビッド・カンター」が提唱した地理的プロファイルの統計理論で、「カンターのサークル仮説」とも呼ばれている。
連続犯は、自宅付近での犯行を避ける傾向にある。また、犯行現場は警戒が強くなることから、連続犯は一度行った犯行現場から一定の距離を取る傾向にある。
この傾向を統計で分析すると、連続犯の犯行現場はドーナッツ状に分布し、犯人の住居はドーナツの内側(内心円)に在る傾向にある。
犯人の犯行パターンは円形状(ドーナツ型)に分布することから、カンターの理論は「カンターのサークル仮説」とも呼ばれている。
円形によって犯人の居住地を絞り込む地理的プロファイリングには、「カンターの理論」の他にも、「キム・ロスモ理論」などがある。
さて、ドラマ「BOSS2」の第3話はつまらなかった。視聴を打ち切るレベルのつならなさだった。
冒頭のシーンで男が殺された。殺された男は、出版社「文英館」の社長・蒼井雄介(圷真樹)だと思っていたのだが、違った。おそらく、連続殺人事件の3人目の被害者だろう。
社長・蒼井雄介(圷真樹)を殺害した犯人は左利きなのだが、冒頭の殺人事件の犯人は右手にナイフを持っていたので、変だと思ってもう1度観てみると、別人だと分かった。冒頭で殺された男性と社長・蒼井雄介との服が違っていたのだ。
冒頭の殺人事件はミスリードだったのかもしれないが、観ていて混乱するだけで、意味が分からなかった。
社長・蒼井雄介(圷真樹)を殺した犯人は、猟奇殺人を担当している編集者・小堀(野間口徹)だった。小堀は左利きだった。
編集者・小堀(野間口徹)が容疑者に浮上するが、自宅の風呂場で手首を切って死んでいた。
編集者・小堀(野間口徹)は左手首を切って死んでいたが、小堀は左利きなのだから、ためらい傷の有無に関係なく、直ぐに他殺と分かった。
BOSS2の第3話が1番つまらなかった点は、編集者・小堀(野間口徹)が犯人と確定するシーンがなかった点である。
小堀(野間口徹)の死体が見つかった後、直ぐに他殺説に発展するので、小堀が犯人かどうか確定しないまま、ストリーが進んでいった。
小堀(野間口徹)の部屋から、蒼井雄介(圷真樹)殺害の凶器となるナイフが見つかるが、大澤絵里子(天海祐希)が自殺ではなく、他殺を疑っているのだから、ナイフだって真犯人が工作した可能性がある。
にもかかわらず、小堀(野間口徹)が犯人という前提でストーリーが進んだため、最後までストーリーが不安定で、つまらなく感じた。
最後が事件の黒幕・佐神公一(山本耕史)の自供で終われば、まだ良いのだが、大澤絵里子(天海祐希)の推理で終わったため、最後の最後まで不安定のままで、つまらなかった。
それに、コントが多かった。本筋の事件がしっかりしているのであれば、コントも良いのだが、本筋がつらまいのに、コントを入れても全く面白くない。
さて、第3話で気になったシーンが2つあった。1つ目は、野立信次郎(竹野内豊)が黒原理香(成海璃子)とオセロをするシーンである。
野立信次郎(竹野内豊)に「白の物が黒になる。黒の物が白になる」という台詞があった。これは、boss1で白だった野立信次郎が黒(黒幕)になるという伏線かもしれない。
2つ目は、田所幸子(長谷川京子)はDVに反応するシーンである。田所幸子にもDVの過去があるのかもしれな。
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