原作漫画「花ざかりの君たちへ」のあらすじとネタバレ

フジテレビ系ドラマ「花ざかりの君たちへ2(イケパラ2)」の原作となる中条比紗也の漫画「花ざかりの君たちへ」のあらすじと結末のネタバレを含んだ感想の後編です。


このページは「花ざかりの君たちへの最終回のネタバ」からの続きです。このページは、原作漫画「花ざかりの君たちへ」のあらすじや結末のネタバレが含まれているので、閲覧にはご注意ください。
一方、中央千里は桜咲学園の2年生で、前年度の女装コンテスト「ミス桜咲」の優勝者である。中央千里は「自分の方が美しい」と、芦屋瑞稀をライバル視するが、恋愛相談を通じて良き理解者となった。
中央千里は、第2寮長の難波南を愛するホモなのだが、「難波さんだけなので、ホモではない」という独創的な理論を展開して「自分はホモてはない」と主張しているところが何とも面白い。
中央千里は、難波南に告白するのだが、撃沈してしまい、「自分が女だったら」と性別を恨む様子は考え深い物があった。
さて、芦屋瑞稀と佐野泉の2人は相思相愛のうえ、寮の同室で生活しているのだが、芦屋瑞稀が女子ということを秘密にしているため、2人は結ばれない。
2人の様子を見ていると、志村けんのコントで「志村!後ろ!後ろ」と叫んでしまうように、「佐野泉は女だって知ってるから告白しろ」と何度も叫んでしまいそうになった。
芦屋瑞稀と佐野泉の2人は計4回もキスをしているので、どう考えても芦屋瑞稀の正体は女だとバレていると思うのだが、芦屋瑞稀は佐野泉に正体がバレているとは気づかない。
多少、強引なストリー展開ではあるが、のほほんとした芦屋瑞稀キャラクターで、それを許せてしまうのが芦屋瑞稀の魅力である。
さて、事故で靱帯を痛めて走り高飛び(ハイジャンプ)を止めていた佐野泉は芦屋瑞稀の登場により、走り高跳びに復帰した。
佐野泉の地元である北海道への修学旅行では、佐野泉の弟・佐野森(さの・しん)が登場した。弟・佐野森は不良なのかと思っていたら、兄と同じ走り高飛びの選手で、イケメンだった。
そして、佐野泉と佐野森とライバルの神楽坂真言との3人が、走り高跳びで競い合うことになる。
ライバルの神楽坂真言が記録保持者の現チャンピオンで、佐野泉は現役復帰した元チャンピオンである。一方、佐野森は北海道に現れた超新星である。この3人が戦ったのは1度だけだった。
佐野泉は合同訓練で行われたトーナメント戦(非公式戦)で、ライバルの神楽坂真言や弟の佐野森を制して優勝するが、インターハイなどの公式戦に出場する話しはなかった。
漫画「花ざかりの君たちへ」は、芦屋瑞稀が佐野泉を追いかけて桜咲高校へ入学する型で始まるので、もう少し佐野泉の走り高跳びを絡めて欲しかった。
それに、芦屋瑞稀はサッカー部の中津秀一よりも足が速いので、もう少しスポ根(スポーツ根性)要素を入れても面白かったと思う。
弟・佐野森も芦屋瑞稀に恋いをしている仕草を見せていたのだが、合宿終了後に佐野森は北海道へ戻ったため、佐野森の思いは不明である。
佐野森が再び登場しなかったと言うことは、佐野森は兄の佐野泉を超えられなかったということなのだろうか。謎である。
最終回では、佐野泉が芦屋瑞稀の居るアメリカへ来たところで終わったが、番外編で佐野泉は芦屋瑞稀に告白した。
2人が一緒に卒業するという願いは叶わなかったが、結末はハッピーエンドになったので良かった。学園生活では色々とあったが、結末が良ければ全て良しである。
漫画「花ざかりの君たちへ」は最終回で結末とした方が良いのか、番外編を結末と考えた方がよいのかは難しい。
芦屋瑞稀と佐野泉のペアは、ブロッサム学園との合同ダンスパーティーでベストカップルに選ばれているので、2人が結婚して末永く幸せに暮らすことは想像できる。番外編を追加せずに、最終回で余韻を残したままで終わっても良かったと思う。
ただ、番外編では、元陸上部員の関目京悟(せきめ・きょうご)の結婚式が観られて良かった。関目京悟が恋人「りえ」の為に長距離を選んだことは、正解だったと思う。
一方、芦屋瑞稀はプロのカメラマン原秋葉(はら・あきは)の影響で、モデルの道へと進むのかと、結末を予想していたのだが、学生寮で飼っていた犬・裕次郎の過去に感化された影響で、芦屋瑞稀はドッグトレーナーを目指した。意外な結末だった。
スタート時はまだ高校1年生なので、進路と言ってもピントこないかもしれないが、進路については、芦屋瑞稀と佐野泉の2人が苦悩する場面が欲しかった。
さて、中条比紗也の漫画「花ざかりの君たちへ」は、2011年7月にフジテレビで「花ざかりの君たちへ2~イケメン☆パラダイス(通称:イケパラ2)」としてドラマ化される。
2007年7月期にも堀北真希の主演で「花ざかりの君たちへ-イケメン♂パラダイス(通称:イケパラ)」としてドラマ化されているので、ドラマ化は2度目である(台湾でのドラマ化は除く)。
現時点で、ドラマ「花ざかりの君たちへ2」は、主演がAKB48の前田敦子であること以外は明らかとなっていない。前作のリメイクなのか、アレンジを加えるのかも不明である。
ドラマ「花ざかりの君たちへ2」の出演者を考えながら原作漫画を読んでいたのだが、登場人物のイメージに合うイケメンが思いつかなかった。
発想を変えて、ドラマ「花ざかりの君たちへ2」では、主要登場人物にボーイッシュな女性を起用した方が面白くなるのではないかと思った。
ドラマ「花ざかりの君たちへ2」がどのようなドラマになるのかは想像もできないが、非常に楽しみである。