東修介と三隅俊斉は実在していなかった
長州藩の東修介が登場するするTBSドラマ「JIN-仁-2(完結編)」の第8話「歴史に逆う命の誕生…」の感想の後編です。
このページは「JIN(仁)2の感想-ノイロシートと呪いのシート」からの続きです。
坂本龍馬が新政府綱領八策で、時期政府の総理を指名しているわけだが、○○○と伏せ字になっているので、誰を指名しているのかは不明である。
この伏せ字を「坂本龍馬の暗号」などと呼び、伏せ字の人物については、「坂本龍馬」「勝海舟」「徳川慶喜」など様々な説がある。
伏せ字であることをいいことに、坂本龍馬フリーメーソン説とひも付ける者もいるし、坂本龍馬暗殺の秘密は伏せ字にあるという者もいる。
しかし、坂本龍馬は新政権が発足する前に暗殺されてしまったので、真相は不明のままである。
なお、新政府綱領八策は、船中八策を書き直したという説もあるが、船中八策が実存していないため、事実関係は不明である。
さて、坂本龍馬暗殺といえば、南方仁(大沢たかお)は、友永未来(中谷美紀)が言っていた言葉を思い出し、坂本龍馬が暗殺された日を知った。
友永未来(中谷美紀)が言っていたのは、「誕生日と死ぬ日が同じなんて、坂本龍馬みたい」という内容だった。
坂本龍馬は天保6年11月15日に生まれて、慶応3年11月15に死んでいるので、誕生日と死亡日が同じである。だだし、これは旧暦の話しであり、西暦に直すと坂本龍馬の誕生日と死亡日は一致しない。
さて、坂本龍馬(内野聖陽)の警護に就いている長州藩士・東修介(佐藤隆太)が妙な動きをしていた。
東修介(佐藤隆太)は、寝ている坂本龍馬(内野聖陽)の喉元に刀を突きつけたあと、「もういいですよね、兄上」とつぶやいた。
東修介(佐藤隆太)の兄が誰なのかは分からない。東修介は以前から怪しいので、坂本龍馬暗殺事件に関連してくることは間違いないだろう。
以前から気になっていたので、長州藩士の東修介について調べているのだが、長州藩に東修介が実在したという記録は無いので、おそらく、東修介は実在する人物ではない。
一方で、もう1人怪しい動きみせた人物がいる。それは三隅俊斉(深水三章)である。三隅俊斉は藩医だったが、奥医師に出世して西洋医学館に出入りしていた。
三隅俊斉(深水三章)は前作のJINで、野風(中谷美紀)の岩(癌)を見抜けなかったため、南方仁(大沢たかお)に面目を潰された人物である。
南方仁(大沢たかお)に恨みを持つ三隅俊斉(深水三章)は安道名津(あんドーナツ)殺人事件の黒幕であり、今後も南方仁を陥れよう画策するだろう。
南方仁(大沢たかお)は坂本龍馬(内野聖陽)に会うために、京都へ向かったので、東修介(佐藤隆太)と三隅俊斉(深水三章)の2人も会うかもしれない。
そうすると、東修介(佐藤隆太)と三隅俊斉(深水三章)の2人が兄弟という可能性もあるが、兄弟にしては年が離れすぎている気もする。
なお、三隅俊斉(深水三章)が実在するのかについても調べてみたが、三隅俊斉も実在するという記録は無かった。おそらく、三隅俊斉も架空の人物だろう。
長くなるが、最後に2つだけ感想を書く。坂本龍馬(内野聖陽)が西郷隆盛(藤本隆宏)に、「みんなが一生懸命やっているのは、茶碗の中の喧嘩じゃ」と弁舌を振るうシーンがあった。
少々強引だったが、「コップの中の嵐」という諺をよく表していたように思う。
一方、野風(中谷美紀)のシーンは意外だった。三国志演義の中に、関羽が麻酔無しで名医・華佗の手術を受ける一節があるので、関羽のように平然として手術を受けるのかと思っていたが、野風はしこたま痛がっていた。
麻酔が使えないのは仕方が無いとしても、野風(中谷美紀)に猿ぐつわをしなければ、舌をかみ切ってしまうのではないかと心配してしまったが、最後は赤ちゃんが無事に生まれてよかったと思う。
なお、第8話のプレゼントクイズは「野風とルロンの子は、なんと名付けられたでしょうか?」で、答えは「安寿(ange)」です。
ドラマ「JIN-仁-2(完結編)」の原作や主題歌については、JIN-仁-2(完結編)の原作や主題歌をご覧ください。
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コメント欄
東修介の兄は、第一回の仁で、龍馬に殺されましたので
三隅俊斉と、東修介の血縁関係は、ありません。
そして、東修介が龍馬の喉笛に刀を、突き付けてたのは
殺された兄の敵をとるためだと思います。