犬を飼うということ-スカイが死んだ
久家心が出演するテレビ朝日の金曜ナイトドラマ「犬を飼うということ~スカイと我が家の180日」の最終回(第9話)の感想です。
最終回のあらすじは「犬を飼うということ-最終回のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。
ドラマ「犬を飼うということ」は第9話で最終回を迎えた。「現代版『ALWAYS三丁目の夕日』」という宣伝だったが、ストリーは雑で中途半端な内容だった。
ドラマ「犬を飼うということ」がつまらないと思った点は、5つあった。
1つ目は、獣医・奈良橋宗一(杉本哲太)のキャラクターである。第1話で保健所に居た奈良橋宗一は、本郷眞子(久家心)にペットの火葬場を見せたり、「ここに居るペットを全部引き取れるのか」などと無茶を言っていた。
だから、最終回で獣医・奈良橋宗一(杉本哲太)がペットロスの話しをすることに違和を感じた。
私は第1話の奈良橋宗一を観て、ドラマ「犬を飼うということ」に感情移入が出来ないと判断し、少し引いた目でドラマを観るようになっていた。
2つ目は、本郷家の家庭崩壊が中途半端だった点である。家庭崩壊の経緯が中途半端で、どこが底なのか分からなかった。
いわゆる1番底から2番底をダラダラと探る展開になっていたので、ストリーに締まりがなかったし、最終回は爽快感もなかった。
徹底的に本郷家を崩壊させ、本郷勇次(関ジャニ∞錦戸亮)を自殺寸前まで追い込んだところで、本郷眞子(久家心)が犬のスカイツリーを拾ったことを切っ掛けに、家庭が再生していく「Vの字回復型」のストリーにして欲しかった。
3つ目は、第8話で本郷勇次(関ジャニ∞錦戸亮)が窪田松夫(泉谷しげる)から退職金の残り約300万円を受け取った後、直ぐに引っ越しを考えた点である。
本郷勇次がお金(通帳)を受け取ったことにも驚いたが、直ぐに引っ越しを言い出したので、興ざめしてしまった。さらに、本郷幸子(水川あさみ)は外食しようと言いだしたので、完全に感情移入が出来なかった。
本郷勇次(錦戸亮)らは300万円を手にしたとたん、急に羽振りが良くなったのでは、応援したいとは思えない。
4つ目は本郷家が貧乏だった点である。本郷家が貧乏だったので、犬のスカイツリー(ダイヤ=犬ポメラニアン)は不幸の材料になっていた。
本郷幸子(水川あさみ)は最終回で双子を出産するのだが、スカイツリーが生きていれば、治療費や食費が余計にかかるので、「スカイツリーが死んで良かった」という印象も受けた。
本郷勇次(関ジャニ∞錦戸亮)が受け取った300万円にしても、本郷幸子(水川あさみ)が借りた50万円にしても、このようなドラマを作る場合は、お金を絡めない方が良かったと思う。
5つ目は、最終回で医者の堀田克彦(KAT-TUN田口淳之介)が登場した点である。
最終回で堀田克彦は本郷勇次(錦戸亮)に、「高校生の時から本郷幸子(水川あさみ)が好きだった」と告白するのだが、唐突すぎて全く意味が話からなかった。
一方、ドラマ「犬を飼うということ」が良かった点は4つあった。
1つ目は、本郷眞子(久家心)とスカイツリー(ダイヤ=犬のポメラニアン)が可愛かった点である。
2つ目は、最終回で本郷大(山崎竜太郎)が気丈に振る舞った点である。
スカイツリー(ダイヤ)が死んだ後、本郷大(山崎竜太郎)は獣医・奈良橋宗一(杉本哲太)のアドバイス通りに通夜の準備した。
本郷大(山崎竜太郎)は淡々と気丈に振る舞っていたが、最後に本郷勇次(関ジャニ∞錦戸亮)の腕の中で泣いてしまうシーンは、印象に残った。
本郷大(山崎竜太郎)が第1話で「スカイツリーが完成するころ、ウチの家族は崩壊する」と言っていたのはよく分からなかったし、イジメ問題がどうなったのかは不明だが、本郷大は最終回で獣医を目指すことを明かし、成長したので良かったと思う。
3つ目は、BGMが良かった点である。ドラマ「犬を飼うということ」のBGMは非常に良かった。曲名は分からないが、ハーモニカ(ブルースハープ)の曲は良かった。
調べてみると、2011年6月9日にドラマ「犬を飼うということ」のサウンドトラックが発売にする。BGMが良かったのでサントラを購入使用と思う。
4つ目は、最後の本郷眞子(久家心)のナレーションである。久家心のナレーションは良かったのだが、短かった。最後のナレーションは、もう少し長い方が良かったと思う。
ドラマ「犬を飼うということ」の主題歌や原作については、「犬を飼うということの主題歌や原作」をご覧ください。
コメント欄
犬・・・、あれは確かに複雑・・・しかも団地で飼っちゃいかんというのに飼ってるし・・あれはむかついた!! しかも、主人公の女の子がすぐ危ない目にあってて、少しお馬鹿さん。