坂本龍馬を暗殺した犯人は東修介だった

坂本龍馬暗殺事件が登場するドラマ「JIN-仁-2（完結編）」の第9話「坂本龍馬、暗殺」の感想の後編です。

このページは「JIN2第9話の感想-坂本龍馬の新政府綱領八策」からの続きです。
さて、JIN2第9話で、護衛に付いていた長州藩士の東修介（佐藤隆太）が、坂本龍馬（内野聖陽）の額を切った。坂本龍馬暗殺の犯人は東修介だったようである。
橘恭太郎（小出恵介）は妹や母親を人質に取られて、坂本龍馬（内野聖陽）の暗殺に向かったのだが、護衛の東修介（佐藤隆太）に見つかり、近江屋の外で斬り合いになっていた。
1階で水をくんでいた坂本龍馬（内野聖陽）は外の騒ぎに気づき、近江屋を出る。頭痛で苦しむ南方仁（大沢たかお）も坂本龍馬を心配して1階へ降りてきた。これで役者は揃った。
坂本龍馬（内野聖陽）は拳銃で橘恭太郎（小出恵介）を追い払おうとしたが、拳銃を2階に置き忘れていた。
史実では、坂本龍馬が愛用していた拳銃は「スミス＆ウエッソン（W&S）」とされている。
写真の坂本龍馬が右手を懐に隠しているのは、懐で拳銃「スミス＆ウエッソン」を握っているという説があるが、負傷した右手を隠すためだったという説の方が有力だと、私は思う。
坂本龍馬は、「寺田屋事件」で右手の人差し指と親指とを負傷しており、それ以降は右手を見せなくなったため、写真でも右手の傷を隠すために、右手を懐に入れていたという説があるのだ。
さて、長州藩士の東修介（佐藤隆太）が坂本龍馬（内野聖陽）の額を切った理由は、複数の解釈ができるが、東修介の兄に関係があると思う。東修介は実在する人物ではないので、兄の素性は分からない。
東修介（佐藤隆太）の兄は志士だったが、志半ばで死んでしまった。おそらく、東修介の兄は坂本龍馬（内野聖陽）に殺された長州藩士だろう。
東修介（佐藤隆太）は坂本龍馬（内野聖陽）に恨みを持っていたが、上司から警護を命じられたため、坂本龍馬の警護をしていた。
しかし、坂本龍馬が建白した大政奉還の原案「船中九策」を読んで、坂本龍馬に感化された。
東修介（佐藤隆太）は近江屋から出てきた坂本龍馬（内野聖陽）に気を取られたさい、刺客に切られて右腕を負傷してしまう。
東修介（佐藤隆太）は、坂本龍馬を襲う橘恭太郎（小出恵介）の1の太刀は何とか振り払ったが、すぐさま2の太刀が坂本龍馬を襲う。
東修介（佐藤隆太）は、橘恭太郎（小出恵介）の太刀で死ぬのであれば、兄の敵を取って自分の太刀で殺したいと考えて坂本龍馬を切ったのではないか。私はそう解釈した。
斬り合いになったときの位置関係は、坂本龍馬（内野聖陽）と橘恭太郎（小出恵介）との間で、一直線上からは少しずれた位置に東修介（佐藤隆太）が居た。
坂本龍馬は、坂本龍馬（内野聖陽）を助ける気があれば、橘恭太郎（小出恵介）を切ることが出来る位置に居たので、意志を持って坂本龍馬を切ったはずである。
また、東修介（佐藤隆太）が、江戸にいた橘恭太郎（小出恵介）があったとは考えにくいので、人質を取られた橘恭太郎を助ける（解放する）ために坂本龍馬を切ったとも考えにくい。
また、東修介は坂本龍馬に身をのけぞらすため（警告のため）に坂本龍馬（内野聖陽）に刀を向けたのところ、距離感を間違って額を切ってしまったのではないか、とも考えたが、解釈が強引など思う。
こう考えると、東修介（佐藤隆太）は兄の敵を取って坂本龍馬（内野聖陽）を切ったと考えるのが、自然な気がする。
坂本龍馬（内野聖陽）から吹き出た血が南方仁（大沢たかお）の目に入ったのは、何かの伏線かもしれない。坂本龍馬の手術に関係してくるのだろうか。
坂本龍馬（内野聖陽）の頭を手術するのなら、南方仁（大沢たかお）が襲われる謎の頭痛の原因も判明するのかもしれない。JIN2の第10話が楽しみである。「JIN-仁-2（完結編）第10話のあらすじ」へ続く。
ドラマ「JIN-仁-2（完結編）」の原作や主題歌については、JIN-仁-2（完結編）の原作や主題歌をご覧ください。

• 2011/06/13