長州藩士の東修介が坂本龍馬を暗殺した理由のネタバレ
長州藩士の東修介が坂本龍馬を暗殺するTBSドラマ「JIN-仁-2(完結編)」の第10話「最終章前編~タイムスリップの結末…」の視聴率と感想です。第10話の視聴率は21.2%でした。
第10話のあらすじは「JIN-仁-2(完結編)第10話のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。原作や主題歌については、JIN-仁-2(完結編)の原作や主題歌をご覧ください。
JIN2の第10話で、長州藩士の東修介(佐藤隆太)が、坂本龍馬(内野聖陽)を切った理由が判明した。
長州藩士の東修介(佐藤隆太)が、坂本龍馬(内野聖陽)を暗殺した理由は、坂本龍馬の大政奉還を守る為だった。ひいては、坂本龍馬の意志・思想であり、坂本龍馬が目指した国を守る為だった。
その証拠として、東修介(佐藤隆太)は坂本龍馬(内野聖陽)の兄を殺されたため、坂本龍馬に恨みを持っていたが、坂本龍馬の船中九策を見て、坂本龍馬の護衛を一生務めることを決意している。
さて、坂本龍馬を暗殺した理由を解説するために、大政奉還から説明していく。大政奉還とは、徳川幕府が預かっていた政権を天皇へ返すことである。
大政奉還を目指した坂本龍馬が船中九策を建白(意見を申し述べること)し、徳川慶喜が自主的に政権を天皇へ返上する型で、大政奉還が成立した。
船中九策とは、次期政権の基本方針8策を記した手紙「船中八策」に、保険制度の1策を加えたものである。
一方、武力で江戸幕府を倒そうとする倒幕派(薩摩藩)は、徳川慶喜が大政奉還をしたため、倒幕する大義名分を失い、兵を起こせなくなってしまった。
しかし、倒幕派の不満はくすぶっていた。徳川慶喜は政権を返上したが、大政奉還後も臨時的に政権を担っていたためである。
加えて、坂本龍馬が示した次期政権の人事案の関白は「○○○」となっていたが、大久保一蔵(後の大久保利通=眞島秀和)が「○○○に徳川慶喜を充てるつもりか」と憤慨しており、倒幕派の不満はいつ爆発してもおかしくない状況だった。
こため、大久保一蔵は京都見回組に情報を流して、近江屋を襲撃させたが、坂本龍馬は近江屋から寺田屋へ移っていたため、京都見回組による坂本龍馬暗殺事件は未遂に終わっている。
ちなみに、「○○○」とした人事案のモデル(元ネタ)は、実在する坂本龍馬の手紙「新政府綱領八策」である。この件については第9話の感想「坂本龍馬の新政府綱領八策」で述べたので、ここでは控える。
さて、このような状況下で、徳川側の刺客・橘恭太郎(小出恵介)が坂本龍馬を切ったとなれば、「大政奉還は徳川慶喜の本意ではない」という意味になり、倒幕派に大義名分を与えることになる。
したがって、徳川側の刺客・橘恭太郎(小出恵介)が坂本龍馬(内野聖陽)を切れば、倒幕派が挙兵することは、火を見るよりも明らかだった。
しかし、東修介(佐藤隆太)が坂本龍馬(内野聖陽)を切ったのであれば、話しは違う。東修介は坂本龍馬に兄を殺されており、単なる兄の敵討ちとして事件は処理される。
東修介(佐藤隆太)が徳川側の刺客・橘恭太郎(小出恵介)を切った場合も遺恨が残る。東修介は長州藩士で、長州藩が坂本龍馬の警護を命じているからである。
だから、東修介(佐藤隆太)が橘恭太郎(小出恵介)を切れば、徳川家と長州藩とが争い、倒幕につながる。「長州藩士の東修介が坂本龍馬を切った理由の後編」へ続く。
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