相次相続控除で龍村家の財産400億円を相続税対策
連続した相続税対策には「相次相続控除」が有効だと痛感する、ジテレビ系のミステリードラマ「霧に棲む悪魔」の第52話の感想です。第52話のあらすじは「霧に棲む悪魔-第52話のあらすじ」をご覧下さい。
蓮見依子(中田喜子)が動き出した。蓮見依子が御田園陽一(戸次重幸)と結婚して、龍村家の財産を奪いに来た。前回の第51話で蓮見依子が電話していたのは、婚姻届の提出を確認していたのだろう。
さて、蓮見依子(中田喜子)が龍村家の財産を相続するわけだが、龍村家の財産はいくら残っているのだろうか。
「400億円の女」こと龍村圭以(入山法子)は400億円を相続している。3億円以上の相続税は50%なので、御田園陽一(戸次重幸)の手元に入ったのは、200億円である。
この200億円にも相続税50%がかかるわけだから、蓮見依子(中田喜子)の100億円になる。相続税対策をしていなければ、龍村家の財産は4分の1になる。
この計算で行けば、一番儲かっているのは、税務署だ。だから、黒幕の弁護士・影山仁(大沢樹生)は税務署の特殊部隊かもしれない。
そう思う人も居るかもしれないが、そうはならない。相続税には「相次相続控除(そうじそうぞくこうじょ)」という制度があり、短期間で相続が連続した場合、第2相続人以降はある程度の負担を免除できる。
相次相続控除の期間は10年間である。第50話で龍村礼司の3回忌を行ったので、龍村家は相次相続控除の期間内である。
龍村圭以(入山法子)が財産を相続したときに、相続税を払っているので、それ以降の相続については、相次相続控除の適用となり、相続税の負担は軽い。
したがって、龍村家の財産は400億円が丸々残っており、影山仁(大沢樹生)の税務署・特殊部隊説は可能性が小さいと言える。
さて、引き籠もりの龍村玄洋(榎木孝明)は、過去に放浪して警察沙汰を起こしていた。
このため、龍村玄洋(榎木孝明)が安原浅子(岡まゆみ)に産ませた子が、龍村圭以と安原霧子の双子という可能性が大きくなってくる。
龍村礼司夫婦が龍村圭以を引き取る代わりに、龍村玄洋(榎木孝明)から相続権を奪ったのではないか。
龍村玄洋(榎木孝明)が日浦晴香(京野ことみ)に、自慢の剣「オーストリア・ハプスブルクのサーベル」を突きつけたとき、龍村圭以(入山法子)が剣の前に立ちはだかると、龍村玄洋は意味ありげに剣を納めた。やはり、龍村玄洋(榎木孝明)は父親に違いない。
さて、龍村玄洋のカツラは何かの伏線になっているのだろうか。カツラと言えば、弁護士・木島誠吾(鶴田忍)の頭もカツラのように見える。
私は以前から、このカツラ組2人が怪しいと思っていた。龍村玄洋(榎木孝明)が怪しい動きを始めたので、弁護士・木島誠吾(鶴田忍)も動き出すかもしれない。
最終回では、カツラ組の化けの皮ならぬ、頭のカツラが剥がれ落ちるかに注目したい。「霧に棲む悪魔-第53話のあらすじ」へ続く。
ドラマ「霧に棲む悪魔」の原作や主題歌については、「霧に棲む悪魔の原作や主題歌」をご覧ください。
コメント欄
全部の伏線の回収はテーマがぼけてしまうのでやらないのが通常だと思います。節税とかヅラなんかも絶対にやらないです^^;
それより圭に出生の秘密があると思うんですよね。以前京野さんの昔の回想シーンに圭の赤ちゃんの姿に「秘密があるの?」って言葉をかけていたから気になってます。陽一も財産争いから外れたし、圭と弓月はこのまま二人でいる為に財産争いから手を引けばいいだけなのに、竜が暴れるとか言っちゃって、ドラマはどうあってもクライマックスに財産か愛か二人に選択させる流れみたいですね…
あおきさんへ。
カツラネタはドラマがスタートしたころから温めてたのですが、使うところが無くて、ようやく使えました。さすがに昼ドラマでもカツラネタは無いかもしれません。
龍村圭以の出生の秘密は、やはり双子なのかもしれません。クライマックスは財産争いを終えた後で、龍村圭以と北川弓月の2人が結ばれるという展開になりそうですね。