私たちはどうかしている-第9巻のあらすじとネタバレ

日本テレビのドラマ「私たちはどうかしている」の原作の第9巻のあらすじとネタバレです。

第1巻からのあらすじは「私たちはどうかしている-原作のあらすじと犯人ネタバレ」をご覧ください。

第8巻のあらすじとネタバレは「私たちはどうかしている-第8巻のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■私たちはどうかしている-第9巻のあらすじとネタバレ

花岡七桜は五月雨亭の庭で高月椿を見かけたので、声をかけようとしたが、高月椿は目の調子が悪く、花岡七桜とは気付かなかった。

そこへ、長谷川栞が来たため、花岡七桜は身を隠したのだった。

その日、新春園遊会の選考会の結果が出る。新春園遊会の和菓子は「光月庵」に決まり、女将は安堵した。

高月椿は、ライバル店の「花がすみ」を気にしていたのだが、自分が作れば、選考会に勝てたので、それほど気にする必要はなさそうだと思った。

一方、「花がすみ」の花岡七桜は、選考会で「光月庵」に負けたが、実力で負けたわけではないと知っていたので、気にもしていなかった。

それよりも、花岡七桜が気にしていたのは、高月椿の目の事だった。

花岡七桜は、「光月庵」の和菓子を食べて、高月椿が作った和菓子ではない事を悟り、高月椿が欲しかったのは「光月庵」であり、和菓子を作りたいわけではないのかと失望していたのだが、高月椿が和菓子を作らないのは目が見えないからではないか、と思うようになったのだ。

そのころ、高月椿は眼科を受信していた。

高月椿は火事の時に目(網膜)を痛めており、医師は、早く手術しないと失明の可能性があると手術を勧めたが、高月椿は新春園遊会の御菓子を作らなければならないので、「今は手術できません」と断った。

その日、帰宅した高月椿は、女将と議員の話を立ち聞きし、新春園遊会の選考会で「光月庵」が「花がすみ」に勝ったのは、女将は選考員の議員に根回しをしていたからだと知って激怒したが、女将に「そんな甘い考えで、暖簾を守っていけると思ってるの?」と指摘される。

高月椿は「貴女と同じ血が流れていると思うとヘドが出る」と吐き捨てたが、新春園遊会を辞退せず、御菓子を作ることにした。

高月椿は長谷川栞に「失望したでしょ。早く、こんな店から出て行った方が良い」と告げたが、長谷川栞は「椿さんの考えは、正しくなくても、間違ってはいないと思います。幻滅なんてしません。絶対に、何があっても」と答えた。

さて、高月椿は、議員の言っていた事を思いだして「花がすみ」の事が気になり、「花がすみ」へ行ってみると、花岡七桜が居たので驚いた。

高月椿が「火事の日、どうして黙って消えたんだ」と追求すると、花岡七桜は「待っていたら何が変わったの?ママを殺人犯にした人を好きになるはずない。私はサクラなんだよ」と答えた。

そして、花岡七桜は「椿だって、私の約束より、一番大事な物(御菓子を作る道具)を取りに行ったでしょ。あれは私の物だから」と言い、高月椿を拒絶したのだった。

ある日、「光月庵」は、温泉旅館から御菓子フェアの注文を受けたのだが、旅館の内部では「花がすみ」に頼むという声があった。

それを知った高月椿は、旅館に「花がすみ」との共同で御菓子フェアを開催することを提案し、旅館の茶会で「光月庵」と「花がすみ」の顔合わせをすることになった。

女将は激怒するが、高月椿は花岡七桜を叩き潰すため、女将の意見を無視した。

すると、「花がすみ」の存在を脅威に思っていた女将は、小豆業者に根回しをして、「花がすみ」に小豆を売らないように妨害した。

茶会の日、女将は「花がすみ」が茶会に来ていなかったので安心して、御菓子を食べると美味しかったので、「どこの御菓子ですか?」と尋ねると、旅館の人は「花がすみ」だと教えた。

女将が「花がすみさんはどこにいらっしゃるんですか?」と驚くと、旅館の人は隣の部屋に居ると言い、「花がすみ」を呼んだ。

すると、隣の部屋から花岡七桜が出てきたので、女将は激しく動揺する。

高月椿が「どうして隣の部屋に?」と尋ねると、花岡七桜が「不安だったんです。急に業者からいつもの小豆が買えなくなって、不慣れな小豆を使用したもので」と答えた。

すると、旅館の人が「よかったら、小豆の業者を紹介しましょうか」と尋ねると、花岡七桜は礼を言い、「今度は末永くお付き合いしたいです」と答えた。

女将は、妨害工作が裏目に出たので、悔しがるが、後の祭りだった。

さて、お茶会が終わり、旅館の女将が「実際に旅館を見て御菓子を作って欲しい」と言い、高月椿と花岡七桜を旅館へ招待すると、高月椿は承諾した。

多喜川薫は、花岡七桜に、高月椿が何かを企んでいるので気をつけた方が良いと注意したが、花岡七桜は後には引けないので、旅館へ行くことにした。

その後、女将は高月椿と2人切りになると、女将は「知ってたのね。あの女の店だって」と怒ると、高月椿は「今度は小豆の業者に手を回したんですね。そんな姑息なまねは七桜には通じませんよ。七桜・・・サクラは光月庵を乗っ取ろうと考えている。それに、18年前にお父様を殺したのは自分の母親じゃないと信じている」と告げた。

女将が「私じゃないわよ。それは貴方が証明してくれたじゃない」と告げると、高月椿は「改めて聞けて良かった。光月庵から人殺しを出すわけにはいかない」と答えた。

18年前、高月椿は事件の前日の夜、女将と同じ部屋で寝ていた。高月椿は、父親と花岡七桜の母が密会をしている現場を目撃して、動揺していたので、眠れず、朝まで起きており、高月椿自身が女将は部屋から出ていないとアリバイを証言していたのだ。

ある日、高月椿と花岡七桜は旅館を訪れた。部屋は別々だったが、食事は一緒にした。

花岡七桜は他人行儀な対応をしていたが、御菓子の話になると、つい熱くなってしまうのだった。

その後、花岡七桜が自分の部屋に戻ると、旅館の人が「露天風呂が女湯の時間になりました」と知らせに来たので、露天風呂に入ると、高月椿が入っていた。

しかも、女湯の時間は既に終わっており、今は男湯の時間で、他にも男性が入浴していたので、高月椿は花岡七桜を背中に隠した。

花岡七桜は高月椿を見て、高月椿と愛し合った時のことを思い出すのだった。

一方、長谷川栞は城島から、花岡七桜と高月椿が旅館に泊まっている事を教えられ、激しく動揺する。

しかも、城島は、高月椿は長谷川栞には優しいだけだ。高月椿が怒ったり、笑ったりするのは花岡七桜の前だけだ。だから、誰も花岡七桜には勝てないと話した。

それを聞いて落ち込んだ長谷川栞は、女将から「どうしたの?」と心配されると、「私、妊娠したんです。椿さんの子供です」と告げたのだった。

「私たちはどうかしている-第10巻のあらすじとネタバレ」へ続く。

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