DIVER-黒澤兵悟と鬼手仏心の反対語「鬼心仏手(仏手鬼心)」

福士蒼汰が主演するフジテレビのドラマ「DIVER(ダイバー)-組対潜入班」の原作を読んだネタバレ感想文です。

■DIVERの感想

ドラマ「DIVER-組対潜入班」の原作漫画を読んだ。なかなか面白い漫画だった。

原作は、東京オリンピックを目前に、増加の一途をたどる組織犯罪に対抗するため、警視庁が踊り捜査の導入を決定し、全国から精鋭の潜入捜査員が集められ、潜入捜査を行う「D班」が設置されるという話しである。

主人公の黒澤兵悟は「D班」の中でも、目的の為には手段を選ばないという最強に最悪な潜入捜査員である。

係長は黒澤兵悟の事を、「鬼手仏心(きしゅぶっしん)」という言葉で表した。鬼手仏心とは、相手を救うために、残忍な手段を取るという意味である。

外科医師は、患者を助けるために、体を切り刻むので、外科医師を表すときに鬼手仏心を使う事もある。

では、なぜ「DIVER-組対潜入班」は、黒澤兵悟を鬼手仏心を地で行くようなキャラクターにしたのだろうか。

それは、簡単である。鬼手仏心の反対の言葉を考えてみればよい。

鬼手仏心の反対語は、「鬼心仏手」または「仏手鬼心」である(正式な4文字熟語ではない)。

鬼の心をして、仏の心を差し出すのは、どのような人物だろうか?

それは詐欺師である。

詐欺師は、甘い言葉で巧みに近づいてくるが、心は騙してお金をむしり取ることしか考えていない。まさに「鬼心仏手」である。

つまり、主人公の黒澤兵悟は、詐欺師を反転させて刑事にしたキャラクターだと考えられる。

黒澤兵悟は、北海道県警の出身で、1人でロシアンマフィアを壊滅したという過去を持っており、新興宗教団体「御再臨の印」もほぼ1人で見事に壊滅した。凄いと思った。

ただ、「御再臨の印」に潜入する前に、潜入時に必要なアイテムとして、D班のオカマがコンドームをくれたのだが、潜入捜査時に使用しなかったので、複線の回収が甘いと思った。

それと、「破邪の儀式」の時には黒澤兵悟を十字架に磔にして、もっとイエス・キリストをイメージさせるような演出が必要だったと思う。

なお、原作のあらすじとネタバレは「DIVER(ダイバー)-組対潜入班-原作のあらすじと犯人ネタバレ」をご覧ください。

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