半沢直樹-スパイラルのモデルと実話のネタバレ

堺雅人が主演するTBSの倍返しドラマ「半沢直樹」に登場する「スパイラル」(原作では「東京スパイラル」)のモデルと実話のネタバレです。

■東京スパイラルのネタバレ

「東京スパイラル」は、瀬名洋介と友人2人がインターネット関連ソフトの販売業として起業した会社で、株式を上場している。ポータルサイトやインターネット検索サイトを保有している。

ある日、ライバルのIT企業「電脳雑伎集団」が買収を発表したが、東京スパイラルが拒否したので、敵対的買収に発展する。

創業メンバーの2人が「東京スパイラル」の持ち株を「電脳雑伎集団」に売却しており、「電脳雑伎集団」は時間外取引で、「東京スパイラル」の発行株数の3分の1を手にしていた。

「東京スパイラル」は、「太洋証券」をアドバイザーにして、「太洋証券」の仲介で、パソコンや周辺機器を販売業「フォックス」をホワイトナイトとして迎え入れた。

「太洋証券」が提案した防衛策は、「東京スパイラル」が新株を発行し、「フォックス」が新株を購入するというものだった。

「東京スパイラル」が新株を発行すれば、発行株数が増える。「フォックス」は味方で、株を手放すことはないため、「電脳雑伎集団」は発行株数の過半数を取得することが不可能となるのだ。

そのようななか、「東京スパイラル」の社長・瀬名洋介は、「東京セントラル証券」の森下と親友だった関係で、この敵対的買収問題に森下の上司・半沢直樹が関わってきた。

そして、半沢直樹の指摘により、「太洋証券」が提案した防衛策が商法違反の可能性や上場廃止になる可能性があることが判明する。

さらに、「太洋証券」や「フォックス」が、裏で敵の「電脳雑伎集団」と繋がっている事が判明した。

「フォックス」がホワイトナイトとなって「東京スパイラル」の新株を購入した後、「電脳雑伎集団」が「フォックス」を買収することになっていた。

「電脳雑伎集団」が「フォックス」を買収すれば、自然と「東京スパイラル」の発行株式の過半数を取得することになる。

そこで、「東京スパイラル」は半沢直樹をアドバイザーに迎え入れ、ホワイトナイトの「フォックス」の買収した。

そこで、半沢直樹は、週刊誌に「東京スパイラル」の経営計画をリークして記事を書かせ、「東京スパイラル」の株価を暴騰させ、「電脳雑伎集団」の敵対的買収から「東京スパイラル」を守ったのだった。

スポンサードリンク

■東京スパイラルのモデル

「東京スパイラル」のモデルは、「ライブドア」と「ニッポン放送」です。

「東京スパイラル」がポータルサイトや検索事業を手がけているという設定は「ライブドア」です。

そして、「電脳雑伎集団」から敵対的買収を受けるストーリーのモデルは、「フジテレビ」の親会社だった「ニッポン放送」がモデルです。

半沢直樹の主要な企業のモデルを紹介すると、下記のようになります。

  1. 東京スパイラル→ニッポン放送
  2. 電脳雑伎集団→ライブドア
  3. フォックス→フジテレビ

■東京スパイラルの実話のネタバレ

2005年(平成17年)、当時、「フジテレビ」は、「ニッポン放送」の子会社だったのですが、子会社の「フジテレビ」が親会社の「ニッポン放送」よりも大きいという逆転現象が起きていました。

当時は「フジテレビ」も「ニッポン放送」も株式を上場していたので、親会社「ニッポン放送」が買収されれば、子会社の「フジテレビ」まで支配されることになるのですが、日本は平和なので、この逆転現象は放置されてしました。

ところが、「物言う株主」として話題になっていた「村上ファンド」が「ニッポン放送」を購入したことにより、親子の逆転現象問題が浮上し、フジテレビ側は逆転現象を解消するために動きました。

そのようななか、IT企業の「ライブドア」が時間外取引で「ニッポン放送」の株式を買い増し、「ニッポン放送」の発行株数の約35%を持つ大株主に浮上したのです。

「ライブドア」の目的は子会社の「フジテレビ」を手に入れる事であり、親会社の「ニッポン放送」の株を買い進めます。

発行株式の過半数を取得すれば、「ニッポン放送」は、事実上、「ライブドア」のものになります。

驚いた「ニッポン放送」側は、防衛策として新株を発行することにします。

その防衛策とは、「ニッポン放送」が大量の新株を発行し、「フジテレビ」が新株を全て取得するという計画でした。

「フジテレビ」が新株を売る事がないので、「ライブドア」は、いくらお金を積んでも、「ニッポン放送」の発行株式の過半数を取得する事が出来なくなります。

しかし、買収相手から経営権を守る為に新株を発行する行為は商法違反でした。

このため、「ライブドア」は、裁判所に新株発行の差し止めを求めて提訴しました。

「ニッポン放送」は抗告したのですが、裁判所は「特定の株主が嫌だという理由で、新株を発行するのは駄目ですよ」と言い、「ライブドア」の主張を認め、新株の発行を差し止めました。

この間、「ライブドア」は、「ニッポン放送」の株を買い進め、発行株式の過半数を取得する目前まで迫っていたのですが、なぜか、フジテレビの間接支配から、フジテレビとの提携へと方針を転換したようです。

このようななか、「フジテレビ」側にホワイトナイトが現われます。

ホワイトナイトは、「SBI」の北尾吉孝という人物です。

SBIは、孫正義の「ソフトバンク」の金融部門として設立された会社で、インターネット証券「SBI証券」を運営する会社です。

今でこそ、SBIの北尾吉孝は、地方銀行を束ねて「地銀連合」を作る程に有名なのですが、当時は、無名の存在でした。

さて、フジテレビ側はホワイトナイトの「SBI」を使って、新たな防衛策をとります。

それは、「ニッポン放送」が保有するフジテレビ株を、5年間、「SBI」に貸し出すという方法でした。

このため、仮に「ライブドア」が「ニッポン放送」の株式の過半数を取得しても、「ニッポン放送」は「フジテレビ」の株を持っていないので、5年間は本丸の「フジテレビ」に手出しできなくなりました。

このようななか、水面下で和解の話し合いが行われていたようで、一転して「ライブドア」と「フジテレビ」の和解し、業務提携することになりました。

この和解により、フジテレビは、440億円で「ライブドア」から「ニッポン放送」の株を買い戻し、親子の逆転現象を解消しました。

また、フジテレビは「ライブドア」に1473億円を出資したので、「ライブドア」は1473億円という巨額な資金を手に入れました。

しかし、「ライブドア」は過去に匿名組合を使った粉飾決算などをしていたので、翌年の2006年1月に「ライブドア」の社長・堀江貴文は逮捕されてしまうのでした。

なお、「半沢直樹」の原作のあらすじとネタバレは「半沢直樹 2-原作のあらすじと黒幕ネタバレ」をご覧ください。

スポンサードリンク

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。