半沢直樹-スパイラルのモデルの実話はライブドアとニッポン放送

堺雅人が出演するTBSのドラマ「半沢直樹」に登場する「パイラル」のモデルを解説します。

■半沢直樹-スパイラルのモデル

「東京スパイラル」は、瀬名洋介が加納一成と清田正信と一緒に起業したIT企業である。

当初はインターネット関連ソフトの販売業として起業していたが、ポータルサイトやインターネット検索サイトを手がけて上場を果たし、売上1000億円を記録してる。

こうした会社の設定のモデルは、ホリエモンこと堀江貴文のIT企業「ライブドア」である。

ただし、堀江貴文はライブドアを起業していない。堀江貴文は1996年に仲間とウエブサイト開発「オン・ザ・エッヂ」を起業し、4年後の2000年にマザーズに上場を果たした。

その後、「ライブドア」を買収し、社名も「ライブドア」へと変更している。

ただ、「ライブドア」だけではなく、「ソフトバンク」や「LINE」の要素も入っているのではないかと思う。

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■買収事件のモデル

「半沢直樹」では、ライバルのIT企業「電脳雑伎集団」が時間外取引を使って、東京スパイラルの発行株式の3分の1を取得し、敵対的買収を仕掛けた。

実話では、2005年に「ライブドア」が時間外取引で、ラジオ局「ニッポン放送」の株式を取得し、ニッポン放送の発行株式の約35%を保有する大株主に躍り出て、敵対的買収を仕掛けている。

当時はフジテレビがニッポン放送の子会社だったので、ニッポン放送を買収すれば、子会社のフジテレビが格安で手に入るという構図だった。

■ホワイトナイトのモデル

「半沢直樹」では、東京スパイラルは太洋証券が提案した防衛策により、大量の新株を発行し、ホワイトナイトとなる「フォックス」に新株を引き受けて貰うことになったが、半沢直樹の介入により、この防衛策は中止された。

実話では、ニッポン放送がライブドアへの防衛策として、大量の新株を発行し、子会社のフジテレビが新株を購入することにした。

しかし、ライブドアが新株発行の差し止めを求めて裁判所に提訴し、ライブドラの主張が認められ、新株発行は差し止められた。

また、実話では、ソフトバンク系の金融会社「SBI」の北尾吉孝がホワイトナイトとなり、ニッポン放送に協力してライブドアに対抗し、フジテレビを防衛している。

「半沢直樹」の中で、新株発行という防衛策について、商法違反の上場廃止のリスクがあるという指摘があるのが、その指摘も実話である。

なお、「半沢直樹」の原作のあらすじとネタバレは「半沢直樹 2-原作のあらすじと黒幕ネタバレ」をご覧ください。

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