東京中央銀行の紀本平八が半沢直樹に激怒
堺雅人が主演するTBSのドラマ「半沢直樹」の原作「銀翼のイカロス」のあらすじとネタバレ中編です。
前編は「半沢直樹-原作「銀翼のイカロス」のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
■半沢直樹の反発
東京中央銀行は、金融庁から業務改善命令を受けるとともに、金融庁から帝国航空の債権放棄を促す意見書を受けた。金融庁が意見書を出すのは異例だった。
全ては国土交通大臣・白井亜希子の差し金だった。
しかし、帝国航空を担当する半沢直樹は、金融庁の意に反し、債権放棄を拒否する稟議書を提出した。
すると、役員会で債権放棄派の常務・紀本平八が激怒したが、第2営業部の部長・内藤寛が半沢直樹の稟議書を支持して会議は紛糾した。
しかし、最後は常務・紀本平八が常務のポストをかけて、債権放棄を主張したので、頭取・中野渡謙は「そこまで言うのなら」ということで、債権放棄を決定した。
そこで、部長・内藤寛は、帝国航空のメーンバンク開発投資銀行が債権を放棄しなかった場合は東京中央銀行も債権を放棄しない、という但し書きを入れるように求めた。
すると、頭取・中野渡謙は、部長・内藤寛の意見を受け入れ、但し書きを採用したのだった。
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■合同報告会
帝国航空再生タスクフォースの合同報告会が開催され、各銀行が帝国航空に対する債権放棄について発表していく。
債権額の小さい白水銀行・東京首都銀行・第一信託銀行などは、異口同音に、主力銀行や準主力銀行の判断に追従すると回答した。
帝国航空再生タスクフォースのリーダー及原正太は、債権放棄を明言しない弱小銀行に不満を露わにするが、白水銀行らは、それが銀行界の慣習だと答えてやり過ごした。
白水銀行らの回答に業を煮やした及原正太は、準主力銀行の東京中央銀行に結論を求めると、東京中央銀行の半沢直樹は債権放棄の拒否を宣言した。
驚いた及原正太は、東京中央銀行は債権放棄を決定したはずだと反論するが、半沢直樹は「開発投資銀行が債権放棄をしなかった場合は、東京中央銀行も債権を放棄しない」という但し書きがあることを教えた。
実はメーンバンクの開発投資銀行は民営化の動きがあり、もし、開発投資銀行が民営化されれば、債権放棄を拒否する可能性が十分にあった。
そこで、半沢直樹も、部長・内藤寛に頼んで、但し書きを入れてもらっていたのだ。
田所大臣が開発投資銀行の民営化に断固として反対しており、望みは薄かったのだが、田所大臣が病気で閣議決定を欠席したため、一転して開発投資銀行の民営化が決まり、ついさっき、開発投資銀行が債権放棄の拒否を決定したのだ。
こうして、開発投資銀行の民営化により、帝国航空再生タスクフォースの債権放棄案は廃案となった。
メンツを潰された及原正太は、「なぜ但し書きを報告しないんだ」と紀本平八を罵倒し、白井亜希子にも「なぜ開発投資銀行の民営化に反対しないんだ」と文句を言い、「このままでは終わらない」と復讐を誓うのだった。
「半沢直樹-箕部啓治(柄本明)と舞橋ステートの秘密」へ続く。
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