半沢直樹-玉置克夫と特許「次世代スイッチング電源」のネタバレ

堺雅人が主演するTBSのドラマ「半沢直樹」に登場する玉置克夫と電脳電設の特許「次世代スイッチング電源」のネタバレです。

■「次世代スイッチング電源」のネタバレ

電脳電設は原作にも登場するのですが、「次世代スイッチング電源」という特許は原作には登場しません。特許はドラマのオリジナル設定です。

IT大手の「電脳雑伎集団」が「フォックス」の買収を、東京中央銀行ではなく、企業買収の経験に乏しい東京セントラル証券に依頼しました。

東京セントラル証券は、電脳雑伎集団が株式を上場するときに主幹事を務めたのですが、それ以来は取引もありませんでした。

このため、原作の半沢直樹は、どうして電脳雑伎集団が会社の運命を左右するような買収案件を、東京中央銀行ではなく東京セントラル証券に依頼してきたのか、疑問に思っていました。

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■原作のネタバレ

原作では、電脳雑伎集団がゼネラル産業から子会社「ゼネラル電設」の事業を買い取り、子会社「電脳電設」を設立しました。

ただ、ゼネラル電設は120億円の価値しかないのですが、電脳雑伎集団はゼネラル電設を300億円で買い取りました。

そして、ゼネラル産業は、電脳雑伎集団に架空取引で仕事を発注し、余分に受け取った180億円を電脳雑伎集団に返還しました。

電脳雑伎集団は、電脳電設の取得価格を帳簿に300億円と計上しているので、180億円の架空取引が売り上げとして計上し、本当は赤字なのに架空取引で黒字にして粉飾決算を行っていました。

ゼネラル産業は、120億円の子会社「ゼネラル電設」を300億円で売却し、架空取引で180億円を電脳雑伎集団へ返還しているので、全く儲かっていないように見えます。

しかし、ゼネラル産業は、300億円の売り上げが入ったことで、帳簿上は財務内容が改善しており、白水銀行から融資を受けることが出来ました。

原作では、「のれん代」の説明もあり、もう少し複雑なのですが、「のれん代」まで説明すると、複雑になりすぎるので省略します。

粉飾決算のトリックは理解出来なくでもストーリーには影響しないので、トリックが理解できなくても、電脳雑伎集団が子会社「電脳電設」を使って決算を粉飾し、業績をよく見せていたということだけ分れば十分です。

電脳雑伎集団の玉置克夫は、原作にも登場し、電脳雑伎集団の粉飾決算を解明するためのキーマンとなるのですが、子会社の「電脳電設」から電脳雑伎集団へ出向したという設定はドラマのオリジナル設定になります。

そして、ドラマの半沢直樹は、黒崎駿一の査察を切っ掛けに、電脳電設の特許「次世代スイッチング電源」に気付くのですが、黒崎駿一もドラマのオリジナルで、原作の「ロスジェネの逆襲」には黒崎駿一は登場しません。

なお、黒崎駿一の実在のモデルについては「半沢直樹-黒崎駿一(片岡愛之助)のモデル目黒謙一の経歴」をご覧ください。

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