半沢直樹-帝国航空の永田宏(山西惇)のモデルとネタバレ

堺雅人が主演するTBSのドラマ「半沢直樹」に登場する帝国航空の永田宏(山西惇)のモデルとネタバレです。

■永田宏(山西惇)のネタバレ

永田宏(山西惇)は、東京中央銀行の伊勢志摩支店の銀行員だったが、ある疑惑を切っ掛けに、帝国航空へと出向した。

ある疑惑とは、永田宏(山西惇)が担当した融資先の会社が、銀行から受けた融資の一部を、永田宏の兄である進政党の議員・永田栄一に政治献金として流していたという事件である。

永田宏(山西惇)に関しては証拠が無く、疑惑にとどまるのだが、東京中央銀行は帝国航空への出向という形で一連の問題を解決した。

こうして、帝国航空に出向した永田宏(山西惇)は、帝国航空の社風が縦割りで、自分の領域以外の口出ししないことに気付き、三重県伊勢志摩市の「丸岡商工」という会社を取引会社に加えた。

そして、永田宏(山西惇)は「丸岡商工」を使って帝国航空に水増し請求をして利益を得て、その一部を政治献金として兄・永田栄一に流していた。

永田宏(山西惇)は、半沢直樹(堺雅人)の再建案が認められると、「丸岡商工」との取引が打ち切りになるため、再建案をメールで社員に一斉送信して社員を扇動し、半沢直樹の再建案を妨害した。

しかし、最後は悪事が全て半沢直樹(堺雅人)にバレてしまい、永田宏(山西惇)は倍返しを食らうのだった。

スポンサードリンク

■永田宏(山西惇)のモデル

永田宏(山西惇)は原作には登場しません。ドラマのオリジナルキャラクターで、モデルは2006年に起きた民主党の「永田メール事件」「偽メール事件」だと考えられるので、永田メール事件について簡単に説明します。

ドラマ「半沢直樹」の第1話から第4話のモデルが、2005年にライブドアがフジテビを買収しようとしたライブドア事件です。

そして、ドラマ「半沢直樹」の第5話以降が、2009年に起きたJALの再建問題になります。

そして、その間の2006年に、民主党の議員・永田寿康が、ライフドアの社長・堀江貴文の送信したメールを根拠に、自民党を追求するという事件がありました。

しかし、根拠としたメールが偽装されたメールだったため、民主党の永田寿康は議員辞職し、民主党の幹部も退陣するという結果に終わりました。

このため、この事件は「永田メール事件」「偽メール事件」などと呼ばれています。

さて、この「永田メール事件」の時の民主党の党首が前原誠司で、前原誠司は「永田メール事件」により、党首から失脚しました。

その後、2009年に政権交代が起きて民主党が与党になり、前原誠司が国土交通大臣に就任しました。

民主党は、自民党の政策を否定し、「脱官僚」を掲げており、国土交通大臣に就任した前原誠司は私設の諮問機関「JAL再生タスクフォース」を設置し、JALの再建に乗り出しました。

このように、前原誠司には、永田メール事件で失脚し、JAL再建でポイントを取り戻そうとしたという流れがあるのです。

ドラマ「半沢直樹」で帝国航空の再建に乗り出す国土交通大臣は、白井亜希子(江口のりこ)という女性になっているのですが、史実では前原誠司がJAL再生タスクフォースを設置してJALの再建に乗り出しました。

だから、前原誠司には、永田メール事件で失脚したという背景があることを知っておくと、より「半沢直樹」が楽しめると思います。

なお、原作のあらすじとネタバレは「半沢直樹(銀翼のイカロス)のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

スポンサードリンク

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。