半沢直樹-富岡義則(とみおか・よしのり)のモデルとネタバレ

堺雅人が主演するTBSの恩返しドラマ「半沢直樹(銀翼のイカロス)」に登場する半沢直樹の先輩・「富さん」こと富岡義則(とみおか・よしのり)のモデルとネタバレです。

原作のあらすじとネタバレは「半沢直樹-原作「銀翼のイカロス」のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■富岡義則のモデルとネタバレ

原作の富岡義則は、産業中央銀行(旧S)の出身で、八重洲通り支店時代に、新人だった半沢直樹を飲みに誘い、面倒を見ていた。いわば半沢直樹の師匠である。

富岡義則は、産業中央銀行(旧S)時代は出世頭だったが、合併後の東京中央銀行の大塚支社で融資課長をしていたとき、大口の融資先が倒産。そのとき、担保設定にミスが発覚などが発覚したため、多額の貸し倒れが発生し、責任を問われた。

このため、富岡義則は「象の墓場」と呼ばれる検査部へと左遷されたのだが、その後、6等職から支店長と同じレベルの8等級まで、異例の昇進をしていた。

実は、東京中央証券の頭取・中野渡謙が、東京第一銀行(旧T)時代の問題融資を調査しており、富岡義則に特命調査を命じていたのである。

このため、富岡義則は、半沢直樹から、15年前の東京第一銀行時代に灰谷英介が議員・箕部啓治に行った融資の調査を依頼され、東京第一銀行時代の問題融資の資料を発見し、東京中央銀行の紀本平八や曽根崎雄也を失脚に追い込むのだった。

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■実在のモデル

半沢直樹の原作に登場する東京第一銀行(旧T)時代の問題融資のモデルは、安宅産業やイトマンの不良債権を取り扱った住友銀行の第3融資部だと考えられます。

住友銀行の第3融資部は、さくら銀行と合併して三井住友銀行になっても残り、2005年に金融庁の検査官・目黒謙一が、三井住友銀行へ検査に入ったとき、不良債権2兆円を処理させました。

その結果、三井住友銀行は1兆円の赤字に転落したため、三井住友銀行の頭取・西川善文が引責辞任しました。

しかし、西川善文は元々、第3融資部で部長を務めた不良債権を処理した張本人なので、引責辞任したのではなく、既に辞任の予定だったので、続いていた第3融資部を処理したのだと説明しています。

さて、「半沢直樹」に登場する富岡義則のモデルは、旧さくら銀行派の行員です。

三井住友銀行は、さくら銀行と住友銀行が合併して誕生したのですが、住友銀行の主導により運営されていました。

このため、さくら銀行派が不満を持ち、住友銀行時代の問題融資を金融庁に内部告発したと言われています。

その結果、2005年に金融庁の検査官・目黒謙一が、三井住友銀行へ検査に入り、住友銀行出身の頭取・西川善文が辞任に追い込まれました。

このため、富岡義則のモデルは、旧さくら銀行派の行員という解釈で良いと思います。

なお、「危険なビーナス」の原作のあらすじとネタバレは「危険なビーナス-原作のあらすじと犯人ネタバレ」をご覧ください。

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