おカネの切れ目が恋のはじまり-九鬼玲子が早乙女健に貢ぐ
松岡茉優が主演するTBSのドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり(カネ恋)」の第1話のあらすじとネタバレ後編です。
このページは「おカネの切れ目が恋のはじまり-原作とあらすじとネタバレ」からの続きです。
■おカネの切れ目が恋のはじまり-あらすじとネタバレ後編
さて、九鬼玲子が花瓶を磨いていたので、猿渡慶太が「何してるの?」と尋ねると、九鬼玲子は「金継ぎです」と答え、欠けた陶器を直しているのだと教えた。
猿渡慶太が「手間がかかりそうだし、新しいの買っちゃった方が早くない?」と不思議がると、九鬼玲子は「そうですね。新しい物と出会う楽しさもある。でも、使い続ける喜びもあると思います。物って繕うほどに、愛着がわく物です」と話した。
そこへ、猿渡慶太の引っ越しの荷物が届く。
大量の荷物だったので、九鬼玲子が顔をしかめると、猿渡慶太は「今、イラッとしたでしょ。俺、分ってきちゃった」と喜んだ。
さて、猿渡慶太は大量の荷物を部屋に運び込むと、久しぶりに仕事をするというので、九鬼玲子が興味を示すと、猿渡慶太は子供の頃から書き続けているオモチャの絵を見せた。
猿渡慶太は、オモチャが好きで、子供の頃から新しいオモチャを考案し続けているのだが、未だに1つも採用されていないと言って嘆いた。
具メーカー「モンキーパス」は祖父が立ち上げた会社で、婿養子の父・猿渡富彦(草刈正雄)は、息子に会社を継がせることに反対しており、完全に実力主義だった。
このため、猿渡慶太はコネ入社ではなく、普通に入社試験を受け、実力で入社したのだという。
九鬼玲子は「猿渡という名前を見たら、社長のご子息だと分りますよね。それは実力では無く、忖度というのでは?」と指摘するが、猿渡慶太は九鬼玲子の指摘を完全に無視した。
猿渡慶太は、面接をうけたとき、祖父が生きていたので、祖父の鶴の一声で入社できたのだが、それを実力だと思っていたのだ。
さて、父・猿渡富彦(草刈正雄)から、事あるごとに会社を辞めろと言われており、猿渡慶太が「俺はあの人に信用されていないんだ」と話すと、九鬼玲子は「信用されたいですか?なら、お金の勉強をしましょう」と言い、お小遣い帳を差し出した。
ある日、九鬼玲子(松岡茉優)は、板垣純(北村匠海)の出張費を精算する領収書を見て、あることに気づき、調査を開始する。
一方、猿渡慶太(三浦春馬)は板垣純が大量の販売促進グッズも持って行くのを目撃し、板垣純がグッズをオークションに出品している犯人ではないかと考え、「どうして、真面目なガッキーが、こんなしょうもないことをするなんて」と呆れた。
すると、九鬼玲子は「お金の相談は人に出来ない。恥ずかしいし、頼れない。だから全部、1人で抱え込む。だから、もっと苦しくなる」と教え、父親が逮捕された時の事を思い出していた。
その日の夜、一晩考えた九鬼玲子は、朝になると、「捕まえに行きますよ」と言い、猿渡慶太を起こすと、バスターミナルへと向かった。
すると、到着した夜行バスから板垣純(北村匠海)が下りてきたので、九鬼玲子は「ほころびが気になって」と言い、疑問を指摘した。
板垣純は、いつも、出張の時に東京駅限定の「ショコラひよこ」を購入していたが、半年前から普通の「銘菓ひよ子」になっていた。
猿渡慶太が「それが、グッズ転売とどういう関係が?」と尋ねると、九鬼玲子は「板垣さんはグッズ転売の犯人ではありません。商品画像と同じ画像をインスタで見つけました」と言い、グッズ転売の犯人は部長の娘だったことを教えた。
猿渡慶太が「じゃー、ガッキーは無実じゃん」と驚くと、九鬼玲子は「板垣さんは・・・」と話そうとしたとき、板垣純が倒れそうになったので、慌てて支えた。
その後、板垣純を公園で休ませて、猿渡慶太が「どういうことよ」と尋ねると、板垣純は「俺のはケチな横領ですよ」と言い、全てを打ち明けた。
板垣純は、出張のとき、新幹線の切符を購入し、領収書を経理に提出してから、金券ショップに売り、そのお金で格安の夜行バスを使って出張に行き、その差額1万円を懐に入れていたのだ。
新幹線なら京都まで往復4時間半だが、夜行バスだと往復15時間、今日はそのまま出勤する予定だった。
猿渡慶太が「1万に、そこまでするの?」と驚くと、板垣純は定期代もケチをして横領していた事を明かし、「アンタにはわかんないよ」と吐き捨てた。
猿渡慶太が「分らないよ。ガッキーは、俺とは違ってエリートなんだから、エースなんだから。もっとかっこよく居てくれよ」と告げると、九鬼玲子が「何かご事情があるんでしょう」と尋ねた。
板垣純は「事情って、そんな大した話しじゃないですよ。親の商売が上手くいってなくて、俺に奨学金の返済が200万近くあって。弟や妹がまだ小さいだけで。それだけで、毎日お金のことばかり考えて。暇があればパソコン入力のバイトをして。頭の中は金、金、金。一生、お金に振り回されて」と話した。
猿渡慶太が「ガッキー、そんな破れかぶれは止めようよ。ポジティブが大事だよ」と言って励まそうとすると、九鬼玲子がそれを遮り、板垣純を朝食に誘った。
さて、3人は蕎麦屋に入ると、九鬼玲子は「私、ガッキーさんの出す領収書が好きなんです。細かすぎるほどに細かくて、キチンと説明が書いてあって、客観的で、曖昧さがみじんも無い。だからガッキーさんの領収書は1日の最後に回します。清くて、美しくて、癒やされるから。ガッキーさん、お金を嫌いにならないでください。これだけ毎日、近くにある物だから、仲良くしたいじゃ無いですか、きっとあると思います。ガッキーさんなりの、お金との仲良くなり方が」と話した。
そこへ注文した蕎麦が来たので、みんなで蕎麦を食べた。九鬼玲子は「180円でこの幸せは驚きですよね」と言った。
蕎麦を食べた猿渡慶太は、何かを感じたのか、お小遣い帳を取り出し、「使ったお金」の欄に、「かけそば180円」と記入した。
その後、グッズを出品していたフリマアプリのアカウントは消えた。
猿渡慶太が「ガッキーはどうなるの?」と尋ねると、九鬼玲子は「厳重注意というところでしょうか。ガッキーさんの事情は、私の方から部長に口添えしておきます」と答えた。
猿渡慶太が「九鬼さんって、世捨て人かと思いきや、実は滅茶苦茶、面倒見がいいでしょう」と言うと、九鬼玲子は「いえ。ほころびが気になるだけです」と言い、猿渡慶太のジャケットの袖のボタンが気になった。
さて、九鬼玲子は、お皿を売っていた店の前を通りかかったので、猿渡慶太に「あのとき購入した小皿は元気ですか?」と尋ねた。
猿渡慶太は「この店に来たことある」と言って思い出し、「あの皿はバーベキューをして、ゴミ箱に捨てたと思う」と教えると、九鬼玲子は慌てて走り出し、バーベキュー場のゴミ置き場へと向かったが、もう皿は無かった。
慌てて追いかけてきた猿渡慶太が「どうしたの?」と尋ねると、九鬼玲子は「ほころびだらけなんですよ。何もかも。私が繕ってみせます」と言い、猿渡慶太の上着を剥ぎ取ると、帰って取れそうなボタンを直した。
翌日、猿渡慶太が出勤すると、すれ違った猿渡富彦(草刈正雄)が「食えてるか」と尋ねた。
すると、猿渡慶太は「父さん、俺、いいことあるかも」と言い、ボタンの直ったジャケットの袖を見た。
さて、九鬼玲子は、テレビでも活躍する公認会計士・早乙女健(三浦翔平)が初恋の相手で、いつも早乙女健の講義を聞きに行っており、講義に猿渡慶太を連れて行くようになっていた。
そして、九鬼玲子は講義が終わると、早乙女健(三浦翔平)に駆け寄り、チョコレートやワインからシャツや帽子まで、次々に貢いで、早乙女健から「ありがとう」と言われ、頭をポンポンされて喜んでいた。
その様子を見ていた猿渡慶太は「めっちゃ貢いでる。ほころびまくってるのは、そっちだろ」と呆れるのだった。
「おカネの切れ目が恋のはじまり-第2話のあらすじとネタバレ」へ続く。
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