姉ちゃんの恋人-最終回の感想
有村架純が主演するフジテレビのドラマ「姉ちゃんの恋人」の最終回(第9話)の感想です。
■姉ちゃんの恋人-最終回の感想
有村架純が主演するということで、放送前は底抜けに明るい肝っ玉母ちゃんを想像していたのだが、ドラマが始まってみると、思いっきり鬱ドラマだったので驚いた。
安達桃子(有村架純)の恋人となる吉岡真人(林遣都)は、重い過去を持っていた。
吉岡真人(林遣都)は恋人と街を歩いていたところ、すれ違った2人組の男に恋人を拉致され、路肩に連れ込まれてしまい、恋人が2人組の男に暴行されそうになったので、許して欲しいと懇願したが、2人組の男は止めなかった。
そこで、吉岡真人(林遣都)は、恋人を守る為、落ちていた木材を手にして、2人組の男をボコボコにした。
本来ならば正当防衛になるはずだが、恋人は「男に暴行された」という噂が立つのを恐れて、「2人組の男に襲われた事実は無い」と嘘の証言したため、吉岡真人(林遣都)は、酒に酔った上での暴行として逮捕されてしまう。
しかし、吉岡真人(林遣都)は、恋人の嘘を受け入れる事によって、恋人を守る事が出来るのだと考え、恋人の嘘を受け入れて、刑務所に入った。
「姉ちゃんの恋人」の最終回で、安達桃子(有村架純)がクリスマスパーティーで家族の恒例行事を行った。
それは、自分の悩みなどを報告するのだが、聞き手は聞くだけで、その悩みに対して何も言わないという行事だった。
だから、私は、「姉ちゃんの恋人」は「受け入れる強さ」を描いていたのではないかと思った。
吉岡真人(林遣都)は、恋人の嘘を受け入れる事で恋人を守った。それは、吉岡真人なりの強さだったのだと思う。
吉岡真人(林遣都)は、あの事件以来、お酒を断っていたのだが、最終回のクリスマスパーティーでお酒を飲んだので、過去の事件を乗り越えられたのだと思った。
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■リアリティーの無さが致命的
吉岡真人(林遣都)は過去のトラウマを乗り越えられたので、良かったと思ったが、驚くほどリアリティーが無かったので、全く感情移入が出来なかった。
恋人を拉致されて路地裏で暴行されるというエピソードは、どこの国の話しかと思った。
仮に、「姉ちゃんの恋人」にモデルとなった実話があったとしても、もっとリアリティーを持たせるべきだったと思う。
市原日南子(小池栄子)も高田悟志(藤木直人)にプロポーズされてハッピーエンドになったのだが、こちらもリアリティーが感じられなかったので、違和感が残り、素直に祝福出来なかった。
あと、私のテレビの設定の問題かもしれないが、最終回はやけに唇の色が青ざめていたので、出演者がみんなゾンビみたいに見えて気持ち悪かった。
「姉ちゃんの恋人」を観ていたら、フジレビで昔、放送していた「それでも、生きていく」を観たくなったので、再放送して欲しいと思った。
なお、「姉ちゃんの恋人」の最終回のあらすじとネタバレは「姉ちゃんの恋人-最終回のあらすじと結末ネタバレ」をご覧ください。
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