おちょやん-竹井千代がカフェーの女給に「エール」のパクリ疑惑

NHKの朝ドラ「おちょやん」の竹井千代(杉咲花)がカフェー「オリエンタル」の女給になるのは、朝ドラ「エール」のパクリではないのかという疑惑のネタバレです。

■「おちょやん」は「エール」のパクりではない

朝ドラ「おちょやん」の竹井千代(杉咲花)がカフェー「キネマ」の女給となるのだが、前回放送していた朝ドラ「エール」の古山音(二階堂ふみ)が男女の機敏を学ぶため、カフェー「パピヨン」で女給として働いていたことから、「エール」のパクリ疑惑が浮上している。

確かに、古山音(二階堂ふみ)がカフェーの女給として働いていた事は事実だが、竹井千代(杉咲花)は古山音(二階堂ふみ)のパクりではない。

竹井千代(杉咲花)のモデルとなった女優・浪花千栄子が実際に京都のカフェー「オリエンタル」で、女給として働いているのだ。

浪花千栄子は、父親に連れて行かれた大阪・富田林の造り酒屋で女中をしていたいのだが、父親が浪花千栄子の給料を前借りしていた事が判明したので、浪花千栄子は、このままでは父親の食い物にされると考え、奉公先をドロンして(逃げ出して)、京都へと向かった。

浪花千栄子は、京都の口入れ屋(私設の職業紹介所)で屋敷奉公の仕事を探したのだが、親の紹介所が無いため、直ぐには屋敷奉公の仕事は見つからないということで、紹介されたのが、京都師団前のカフェー「オリエンタル」だった。

浪花千栄子は、その日、寝る場所も無かったので、カフェー「オリエンタル」で女給として働くようになった。

浪花千栄子は、女優になどなりたくなかったのだが、「オリエンタル」で出会った女給ユリちゃんが女優志望だったので、ユリちゃんに連れられて無名のプロダクションを受けて合格し、女優の道へと足を踏み入れたのである。

したがって、朝ドラ「おちょやん」の竹井千代(杉咲花)がカフェー「キネマ」で働くエピソードは、モデルとなった浪花千栄子の実話に基づいているので、朝ドラ「エール」のパクりではないのである。

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■他にもある「エール」と「おちょやん」の共通点

実は、カフェーの女給以外にも、「エール」と「おちょやん」には「竹」という共通点がある。

「エール」のモデルとなった古関裕而は、「竹取物語」という曲で、イギリスの作曲コンクールで2等に選ばれ、新聞に掲載された。

その新聞記事を読んだ古関金子は、小学校の演劇で「かぐや姫」を演じていたことから「竹取物語」という曲に運命を感じ、古関裕而と結婚した。

一方、「おちょやん」のモデル浪花千栄子は、竹の綺麗な村で生まれ、子供の頃から竹の中で遊んでいたことから、竹が好きで、女優として大成すると、旅館「竹生(ちくぶ)」を建設している。

朝ドラ「おちょやん」でかぐや姫のシーンがあったり、竹がモチーフになっていたりするのも、「エール」のパクリではなく、浪花千栄子の実話がベースとなっているのだ。

さらに、「エール」のモデル古関裕而は明治42年(1909年)生まれで、「おちょやん」のモデル浪花千栄子が明治40年(1907年)生まれなので、大阪と東京という違いはあるが、同じ時代の人なのである。

しかも、「エール」は脚本家の菊田一夫も登場するので、「おちょやん」と重なる部分が多いのである。

したがって、パクリではなく、コラボとかクロスオーバーと考えた方が自然なのである。

なお、朝ドラ「おちょやん」の竹井千代(杉咲花)が働くカフェー「キネマ」のモデルのネタバレは「おちょやん-カフェー「キネマ」のモデルとネタバレ」をご覧ください。

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