朝ドラ「おちょやん」の原作のネタバレと解説
NHKの朝ドラ「おちょやん」の原作のネタバレと解説です。
■朝ドラ「おちょやん」の原作のネタバレと解説
NHKの朝ドラ「おちょやん」には原作は無いが、女優の浪花千栄子をモデルにしており、浪花千栄子が自伝「水のように」を出版している。
朝ドラ「おちょやん」を観て、浪花千栄子の自伝「水のように」を購入する人も多いと思うので、今回は自伝「水のように」について解説しておく。
自伝「水のように」は完全な実話ではない。かなり装飾されている。
現在、発売されている文庫版は復刊で、初版は昭和40年に六芸書房から発売されている。
昔から、自伝はゴーストラーターが書くことも多く、この件について、当時の編集部は、自伝「水のように」は浪花千栄子本人が書いたもので、編集部は誤字脱字や重複を直すにとどめたと説明した。
こうした点から考えても、自伝「水のように」は多分に装飾されていると考えた方が良いだろう。
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■米粒のエピソード
例えば、浪花千栄子が道頓堀の仕出し料理屋「浪花料理」で奉公したいたとき、米粒を排水溝に流してしまうと、主人から排水溝に流れた米粒を食べさせられるというエピソードがある。
自伝では、水の流れ口(はしり)の金網から、流れた米粒を拾って食べさせられたと言うことになっている。
しかし、実話では店のドブに金網が仕掛けてあり、煙草やゴミが金網に溜まるようになっていた。浪花千栄子は、そのドブの金網から流れた米粒を拾って食べさせられたのである。
たとえば、浪花千栄子の生涯を描いた葉山由季の小説「大阪のお母さん」という本が出ている。あくまでも小説だが、この小説では、浪花千栄子はドブの金網の米粒を食べさせられたと書いている。
■カフェーのエピソード
自伝では、京都の口入れ屋(私設の職業紹介所)で美人揃いのカフェー「オリエンタル」を紹介され、カフェーの女給となるのだが、カフェーのエピソードも改変されている。
実話の浪花千栄子は、口入れ屋に40過ぎのおばさんに間違われており、美人を厳選するようなカフェーで働けるはずがない。
この辺の実話は既に解説しているので、「おちょやん-カフェー「キネマ」のモデルは「オリエンタル」」をご覧ください。
さて、私が自伝「水のように」を読む限りでは、他にも色々と改変されていると思われるカ所があるのだが、ここで、一つ一つ紹介するのは難しいので、「朝ドラ「おちょやん」のあらすじとモデルのネタバレ」で実話やモデルの解説を紹介している。
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