天国と地獄-サイコな2人-謎のマーク「Φ」の意味のネタバレ
TBSのドラマ「天国と地獄-サイコな2人」の連続殺人事件の現場に残されていたマーク「Φ(ファイ)」の意味のネタバレと考察です。
■連続殺人事件
第1話で、関東でパチンコ店などを経営する会社「デンデン」の社長・田所仁志(56歳)が自宅で殺害された。
田所仁志は丸い石のようなもので撲殺された後、椅子に座らされ、口の中にパチンコ玉を詰め込まれていた。
そして、手のひらに赤いペンで、謎のマーク「Φ」が書かれており、謎のマーク「Φ」を見た河原三雄(北村一輝)は3年前に神奈川県で起きた官僚殺しと同一犯だと考えることから、連続殺人事件へと発展したのだ。
スポンサードリンク
■謎のマーク「Φ」の意味
手のひらに書かれていた謎のマーク「Φ」は、ギリシャ語の21番目の文字で、「ファイ」と読む。
「Φ」という記号は様々な意味で使われているのだが、その一つに「空事象(くうじしょう)」という意味がある。
「空事象」とは、「起こりえないこと」「不可能なこと」という意味である。
今作では、望月彩子(綾瀬はるか)と日高陽斗(高橋一生)の肉体が入れ替わるという、あり得ないことが起きている。
また、私が「Φ」を「空事象」だと考えるには、もう1つ理由がある。
日高陽斗(高橋一生)には「日」や「陽」、望月彩子(綾瀬はるか)には「月」、渡辺陸(柄本佑)には「陸」、河原三雄(北村一輝)には「河原」というように、登場人物の名前には自然に関するキーワードに入っている。
このため、私は「空」という名前の入った人物が登場すると思っていたのだが、「空」が入った人物は登場していない。
しかし、「Φ」を「空事象」だと考えると、「空」というキーワードが入るので、「Φ」の意味は「空事象」だと考えたのだ。
したがって、手のひらに書かれていた謎のマーク「Φ」は、「起こりえないこと」=「入れ替わり」を指しているのではないか。
■Φの意味は空集合
第6話の予告で、「真犯人はΦ=クウシュウゴウ!?」という表示されていたので、数学の「空集合」で間違いないだろう。
「空集合」は「要素を持たない」という意味である。
つまり、「空集合」は、「存在しない」という事を表しているのだが、数学的に考える必要は無く、ここでは数字の「0(ゼロ)」という解釈で問題ない。
そして、日高陽斗(高橋一生)が持っていた殺人リストには、1から10までの数字に入る名前がリストアップされていた。
「0」は「1」よりも前にあるので、全ての数字の頂点に立つ数字、全て野数字を支配する数字という解釈が成り立つ。
「ゼロ」は漢字で「零」と書くし、「0」は「レイ」と読むことがあるので、「零」「礼」「令」「霊」などの漢字が入った人物が登場すれば、その人が真犯人(黒幕)という可能性がある。
スポンサードリンク
■シヤカナローの花との関係
「Φ=空集合」と考えたとき、私は、「Φ」は「太陽と月」に登場する「シヤカナローの花」ではないかと思った。
ドラマ「天国と地獄」は、奄美大島の喜界島に伝わる「太陽と月」という伝承をモデルとしている。
「太陽と月」というのは、太陽は「夜の月」になるはずだったのだが、月から「シヤカナローの花」を盗んで「昼間の太陽」になり、月は「シヤカナローの花」を盗まれたので、「夜の月」になった、という伝承である。
太陽と月が入れ替わるキーアイテムとなった「シヤカナローの花」は、伝説上の花であり、実在しないとされている。
つまり、存在しない事を表す「空集合」は、「シヤカナローの花」の象徴として描かれているのではないだろうか。
なお、原作とあらすじとネタバレは「天国と地獄-サイコな2人-原作とあらすじとネタバレ」をご覧ください。
スポンサードリンク