おちょやん-天海一平の母親・夕(ゆう/板谷由夏)のモデル
NHKの朝ドラ「おちょやん」に登場する夕(ゆう/板谷由夏)の実在モデルのネタバレです。
■夕(板谷由夏)のネタバレ
夕(板谷由夏)は天海一平(成田凌)の母親だが、天海一平が小さい頃に出て行き、音信不通となっていた。
天海一平(成田凌)は母・夕(板谷由夏)が京都の旅館に居るという情報を得たので、竹井千代(杉咲花)と共、に母・夕に会いに行くのだった。
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■夕(板谷由夏)のモデル
夕(ゆう/板谷由夏)のモデルは、2代目・渋谷天外の母親「ミキ」だと考えられます。
渋谷家は複雑で、2代目・渋谷天外の母親は少なくとも3人は居るのですが、母親「ミキ」は2代目・渋谷天外を産んだ実母です。
母親「ミキ」は、京都の株屋の娘として生まれ、嫁入り修行の一環として髪結いで働いていました。
そのときに、役者をしていた父親(初代・渋谷天外)と出会って結婚し、2人の間に2代目・渋谷天外が生まれました。
このとき、父親は「鶴家団治」という芸名で、そこそこ人気の役者として活躍しており、「渋谷天外」を名乗る前でした。
このころ、喜劇の創始者である「曽我廼家兄弟劇」が大ブームを起こしており、松竹は「曽我廼家兄弟劇」のライバルを作ろうと考えました。
そこで、松竹は、父親に「初代・渋谷天外」を名乗らせ、「楽天会」を旗揚げさせるのですが、これから「楽天会」を旗揚げをして人気役者になるのに、結婚していては都合が悪いということで、父親と母「ミキ」の間を引き裂いて、離婚させました。
母「ミキ」は、松竹の申し出をアッサリと受け入れて離婚し、2代目・渋谷天外を手放して、鳥取県で再婚したらしい。
父親は母「ミキ」と別れると、京都で芸子を相手に仕立ての仕事をしていた北村ウノという女性と再婚し、この北村ウノが2代目・渋谷天外を引き取り、6歳まで養育します。
2代目・渋谷天外は、実母「ミキ」の事は覚えておらず、養母・北村ウノを母親だと思っていたのですが、やがて、北村ウノから本当の母親ではないと打ち明けられました。
さて、「楽天会」を旗揚げして成功した父親は、2代目・渋谷天外を東京の小学校に入れるため、東京巡業に連れて行くのですが、「楽天会」の子役が病気で出演できなくなるというアクシデントが起きます。
当時の東京で大阪弁を喋れる子供を見つけるのは不可能でした。
そこで、急遽、2代目・渋谷天外を代役として舞台に立たせます。
2代目・渋谷天外は学校へ行くつもりで、役者になるつもりはなかったのですが、芝居に出ると大人が褒めてくれたり、御菓子をくれたりするので、「役者もええなあ」と思い、役者の道に入りました。
そして、2代目・渋谷天外は父親に実母「ミキ」の事を尋ねるのですが、父親は実母「ミキ」の事を何も話さずに死んでしまいました。
親族も実母「ミキ」の事は何も話してくれないので、2代目・渋谷天外は「実母は精神病だったのではないか」と不審を抱いていたようです。
実母「ミキ」は客として、2代目・渋谷天外が始めた「松竹新喜劇」などを観に来ていたようなのですが、2代目・渋谷天外はそのことも知らず、実母「ミキ」の事を知らないまま死にました。
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