ネメシス-澁澤火鬼壱(しぶさわ・ほきいち)の犯人とネタバレ感想文
日本テレビのドラマ「ネメシス」の原作に登場する澁澤火鬼壱(しぶさわ・ほきいち)の犯人ネタバレです。
■渋澤火鬼壱のあらすじ
渋澤火鬼壱は、バブル期に不動産で大儲けして、その後は宝石業やアパレル業などに進出して、莫大な資産を気付いた。現在は第一線を退いているが、澁澤産業など30社を所有し、健康飲料「脂肪すっきり水」などのヒットを飛ばしている。
渋澤火鬼壱は、資産家としても有名な一方で、女好きとしても有名で、週刊誌を賑わせていた。これまでに交際してきた女性は1000人を超え、「磯子のドンファン」と呼ばれている。
「磯子(いそご)」というのは、神奈川県横浜市磯子区のことだろう。市磯に住んでいるから、「磯子のドンファン」である。
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■磯子のドンファン
ドンファンといえば、昔、「紀州のドンファン」と呼ばれる資産家が居た。4000人の女性と交際して、30億円以上を使ったという伝説の資産家だ。50歳年下の愛人に6000万円を騙し取られたという事で、ワイドショーに出たこともあった。
紀州のドンファンには殺害されたという説もあり、『紀州のドン・ファン殺害 「真犯人」の正体 ゴーストライターが見た全真相』という本も出ている。
「紀州のドンファン」と関係あるのか分らないが、「磯子のドンファン」も女性関係が旺盛で6人の女性と交際しており、遺産を6人に分配するという遺言書を書いていた。
しかし、渋澤火鬼壱は遺産に関する事を発表しようとして、殺されてしまった。
澁澤火鬼壱と交際している女性は「青海唯衣」「村崎由香里」「ルビー赤井」「桜田桃」「黒檀エイラ」「森みどり」の6人で、この6人の中が容疑者である。
トリックの方は遺言書の場所を示す暗号に、殺害された渋澤火鬼壱のダイイングメッセージもあり
、なかなか読み応えのある原作だった。
■犯人のネタバレ
私は、渋澤火鬼壱に雇われていたフリーの女医・上原黄以子が犯人だと思いながら読んでいたのだが、ダイイングメッセージが2転、3転していき、桜田桃が犯人だと判明した。
事務員の美神アンナは簡単に謎を解いていたが、このダイイングメッセージは難しすぎると思った。テレビの視聴で、こんな難しいダイイングメッセージ解ける人は居るのだろうか。
ところで、ドラマ「ネメシス」は20年前の事件の真相が焦点なのだが、原作の「紀州のドンファン殺人事件」はドラマの20年前に事件に関わってくるのだろうか。
「紀州のドンファン殺人事件」の犯人は桜田桃だったが、この事件に黒幕はいないのだろうか。
女医・上原黄以子は渋澤火鬼壱の遺産を相続したし、渋澤火鬼壱が臓器提供と献体の同意書を残したので、医者としても利益を得ている可能性がある。
渋澤火鬼壱が死んで一番利益を得ているのは、女医・上原黄以子なのだから、女医・上原黄以子は黒幕のような気がする。
女医・上原黄以子が20年前の事件の真犯人に繋がるという可能性も考慮しなければならないと思った。
なお、「ネメシス」の原作とネタバレは「ネメシス-原作とあらすじと犯人ネタバレ」をご覧ください。
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