日本沈没-原作の最終回と結末のネタバレ
小栗旬が主演するTBSのドラマ「日本沈没-希望のひと」の原作の最終回と結末のネタバレです。
前編は「日本沈没-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
■D計画
小野寺俊夫は京都で大地震に遭遇して以降、消息不明となっていたので、死んだものと思われていたが、内閣府の極秘プロジェクト「D計画」に参加していた。
「D計画」は、田所雄介の「日本が壊滅する可能性がある」という研究を調査するプロジェクトで、政府でも限られた人間しか「D計画」の存在を知らない極秘プロジェクトだった。
表には出ない官房機密費を資金源としていたが、それだけでは足りないため、政界の黒幕と言われる渡老人が、自身の所有する国宝級の絵画などを国際的ブローカーに売却し、資金を提供していた。
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■移民計画
「D計画」が進行するなか、関東で死者40万人を出す大地震が発生し、東京は大打撃を受けたが、田所雄介の危惧する災害は、今回の大地震の何百倍もの規模だった。
総理は、田所雄介から日本が沈没する可能性があるという報告を受け、国民の移住を決断し、ダミー会社を使って外国の土地を買い進めるが、移民の受け入れ交渉は簡単ではなかった。
一方、田所雄介は、情報漏洩を危惧し、マスコミの目を「D計画」からそらすための陽動作戦を買って出て、逮捕され、「D計画」を週刊誌のゴシップ記事として扱わせる事に成功した。
■タイムリミットは1年
太平洋側から日本列島の地下を通って日本海側へ抜けるエネルギーが見つかり、いつくかもモデルでシミュレーションをしても、約1年で日本が沈没するという結果になった。
一方、日本政府は近隣諸国への報告もあるため、2週間後に日本沈没を発表する事を決定した。
そして、国会に避難計画実行委員会が設置されることになり、小野寺俊夫らの「D計画」は避難計画実行委員会に引き継がれることになった。
しかし、当初から「D計画」に参加していた小野寺俊夫は、公務員ではなく、臨時雇いという身分のままだったので、自分の役目を終わったとして、これを機に「D計画」から退くことにした。
小野寺俊夫は阿部玲子と再開しており、阿部玲子と結婚して、一足先に海外へ逃げることにしたのだ。
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■政府の発表
さて、日本の政財界が混乱するなか、ヨーロッパのメディアにより、日本沈没の危機を報じられたため、総理は予定を早めて、1年以内に日本が沈没する事を公表すると、国内外に激震が走った。
その日、小野寺俊夫は阿部玲子は飛行機でスイスへと旅立つ予定だったが、富士山が噴火し、伊豆から空港に向かっていた阿部玲子が富士山の噴火に巻き込まれてしまう。
阿部玲子は電話で「必ず行くので、先に行ってて」というのだが、途中で電話が切れてしまう。
小野寺俊夫は慌てて阿部玲子を助けに向かうが、通行止めとなり、自衛隊の車でも、小田原から進むことは出来なかった。
そこで、小野寺俊夫は退避計画本部に戻ると、志願して救助隊へ入り、逃げ遅れた人を救助しながら、阿部玲子を捜すのだった。
■最終回と結末
日本列島が沈みゆくなか、避難計画実行委員会は救出活動を続けていたが、台風の直撃を受けた事を切っ掛けに、救出活動は打ち切りとなった。
そのようななか、小野寺俊夫が暑さで目を覚ますと、そこは船の中だった。救助した摩耶子が隣に居り、摩耶子はもうすぐ亜熱帯地域なので熱いのだと言い、寝るようように勧めた。
小野寺俊夫は、子守歌代わりに、何か話をして欲しいと頼むと、摩耶子は故郷の八景島に伝わる「丹那婆(たなば)」の伝説を話し始めた。
その昔、八丈島は大津波に襲われて、住人が全員死んだのだが、ただ1人だけ、丹那婆(なたば)という娘だけが櫂(船をこぐ棒)に捕まって助かり、島の洞窟にたどり着いた。
丹那婆は妊娠しており、男の子を産むと、やがて、成長した男の子と交わり、今度は女の子を産んだ。
すると、男の子と女の子とが結婚して交わり、子孫を繁栄させていった。これは八丈島の民の始まりなのだという。
八丈島出身の摩耶子は、今回の大地震で丹那婆の伝説を思いだし、1人になっても男性から子種を貰い、1人ででも育てていくのだと話した。
それを聞いた小野寺俊夫は、日本が沈んでしまったのか気になり、摩耶子に「日本は、もう沈んだのだろうか?」と尋ねると、摩耶子は船の窓から日本を見たが、何も見えなかった。
「日本沈没-原作の読書感想文」へ続く。
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