日本沈没-原作の読書感想文

TBSのドラマ「日本沈没-希望のひと」の原作を読んだ夏休みの読書感想文です。

原作のあらすじは「日本沈没-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■日本沈没-原作の感想文

TBSの日曜劇場で小松左京の原作小説「日本沈没」がドラマ化されるので、原作を読んだ。既に映画化・漫画化・ドラマ化されている名作らしいのだが、私は映画も漫画も観ていなかったので、何の前知識も無く読んだ。

私は、ブルース・ウィリスが主演する映画「アルマゲドン」を観ていたので、てっきり、ブルース・ウィリスみたいな有志が決死隊を結成し、地下のマントルに爆弾を仕掛けて、地震によって沈んでしまう日本列島を救うというヒーロー系のストーリーなのかと思いながら読んでいた。

しかし、「アルマゲドン」のような地球の危機を救うストーリーではなく、普通に地震によって日本列島が沈没してしまうというストーリーだった。

私は原作を読んで、兎にも角にも驚いたのは、もの凄くリアルな小説だということだ。単なるSF小説とは思えない、ルポタージュ的なリアルさがあった。登場人物も人間味が描かれており、人間の心理描写も凄いと思った。

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■人間描写が凄い

田所博士の「日本列島が沈没するかも知れない」という研究が、財界の黒幕といわれる老人の目にとまり、政府に極秘プロジェクト「D計画」が発足する。

「D計画」に参加していた主人公・小野寺俊夫は、1年以内に日本が沈没してしまうことを確信するが、情報が漏洩するとパニックが起こるため、たとえ、親や兄弟だとしても、日本が沈没してしまうという事実を明かすことが出来ずに苦悩する。

しかし、小野寺俊夫は阿部玲子と結婚することになると、「D計画」を辞め、日本を逃げ出してスイスへと逃亡することにした。

この辺に小野寺俊夫の人間味があって面白かったが、阿部玲子が富士山の噴火に巻き込まれて行方不明になってしまったのは残念だった。

成田からスイスへ避難する予定だったのに、阿部玲子は何故、伊豆の別荘へ戻ったのだろうか?伊豆に戻らなければ、今頃、2人はスイスで幸せに暮らしていただろう。

天災というは、本当に無慈悲なものだと思った。

■アトランティス大陸

日本の沈没が公表されると、アトランティス大陸やムー大陸が議論に持ち上がった。

アトランティスは太古の昔に存在したと言われる伝説の帝国で、高度な文明を持って栄えていたのだが、地震により、1夜にして海の中に沈んでしまったとされる。

ムー大陸も太古の昔に存在していたが、海に沈んだとされている。

アトランティスもムー大陸も、実在したのか、伝説上の大陸なのかは判明していないが、日本も海に沈めば、1000年後にはアトランティスもムー大陸と一緒に語られる様になるのだろうかと思った。

そういえば、TBSで糸井重里が徳川埋蔵金を発掘しているのだが、今はどうなっているのだろうか?日本列島が沈没する前に徳川埋蔵金を見つけてほしいと思った。

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■読み終えた感想

私は「日本沈没」を読んで2011年に起きた東日本大震災を思いだした。

私は地震は揺れが怖いのだと思っていたのだが、東日本大震災の時にテレビで津波の映像を見て、地震で本当に怖いのは津波だと思った。

車がマッチ箱のように、津波で流されて行く様子を観て、言葉を失った事を今でも覚えている。

これまでに、もっと凄い映像をドラマや映画で観てきたが、東日本大震災の時の津波の映像は、映画なんかとは比べものにならない程、悲壮感を覚えた。

やはり、作り物の映像とリアルな映像は違うのだと思った。

さて、「日本沈没」では1年後に日本列島が崩壊する大地震の発生が予想されているのだが、現実の世界でも、30年以内に70~80%の確率で、マグニチュード8~9の東南海大地震が起きるという予報が出ている。

東南海大地震は日本が沈む事は無いが、地震に伴う津波が発生するので、広域に相当な被害が出ると予想されている。

「日本沈没」でも首相が移民という道を選んだように、東南海大地震で危険な地域に住んでいる人は、引っ越すほかに手は無いのだろうと思う。

もし、日本が沈没する事になり、日本人が海外に移住することになれば、みんなはどうするのだろうか。移民となって知らない土地で生きていくのだろうか。

私は、この年になって移民となって、1からやり直すは辛いと思うので、若い人に船を譲り、日本に残ると思う。

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