ネメシス-第1話の感想と考察-遺伝子すっきり水

広瀬すずと櫻井翔がW主演する日本テレビの本格ミステリードラマ「ネメシス」の第1話の感想と考察です。

■ネメシス-第1話の感想

映画監督が手がける超本格ミステリードラマという宣伝だったので、原作も読んで楽しみにしていたのだが、第1話を観た限りでは、「なんじゃこれ」という感じだった。

第1話を観ている最中はずっと「これじゃない」感が凄かった。

簡単に原作と比較すると、原作の冒頭で不倫調査の依頼に来た男性のエピソードが完全カットされていた。

そのエピソードで、美神アンナ(広瀬すず)が男性は結婚していない事を一瞬で見抜き、洞察力の鋭さを発揮するのだが、不倫調査のエピソードをカットしたことによって、美神アンナのキャラクターが立っていなかった。

また、ミステリー部分も大幅に改悪されており、「磯子のドンファン」こと澁澤火鬼壱が殺害された事件のダイイングメッセージのトリックや、遺言書の隠し場所の暗号も改悪(簡略化)されていた。

原作を読んだときは、トリックが複雑すぎると思ったが、ドラマでは原作の複雑なトリックを簡略化していたため、分かりにくかった。

私は原作を読んでいたから、原作から補完する事が出来たが、原作を読んでいない人は、分らなかったと思う。

ただ、それよりも酷いと思ったのが、依頼に来た上原黄以子(大島優子)の依頼内容が明確になっていない点だ。

上原黄以子(大島優子)は、澁澤火鬼壱に脅迫状が来たということで依頼に来たのだが、依頼内容が「脅迫状の犯人を見つける」なのか、「澁澤火鬼壱の警護」なのか分らなかった。

原作では、依頼内容が「澁澤火鬼壱のボディーガード」と明確だったのだが、ドラマでは依頼内容が明確ではないため、ゴールが明確にならず、ドラマを観ていてストーリーが中途半端だと思った。

そして、原作では、澁澤火鬼壱が殺されたので、任務に失敗したのだが、風真尚希(櫻井翔)は、せめてものお詫びとして犯人を捜査することになった。

しかし、ドラマでは、澁澤火鬼壱が殺されたのに、犯人を逮捕したから任務成功みたいな感じで終わったので、もの凄い中途半端なドラマだと思った。

映画クオリティーの本格ミステリードラマだというので期待したのだが、ただのコメディードラマだったので、残念だった。

コメディードラマとして観れば、面白いのかも知れないが、本格ミステリーだと思って観ていたので、「これじゃない感」しか残ってない。

ドラマ「ネメシス」を観ていて、唯一笑えたのは、ときどき、大島優子が松居直美に見えたことだった。

大島優子は面白かったので、来週からはコメディードラマだと思って観ることにする。

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■ネメシス-第1話の考察

私がドラマが始まる前にした考察では、美神始(仲村トオル)が失踪した理由は、遺伝子操作かクローン技術だという結論になった。

おそらく、美神始(仲村トオル)は、遺伝子かクローンの研究をしており、美神アンナ(広瀬すず)はその研究で生まれた子供なのだと思う。

ドラマ「ネメシス」の第1話でも、やたらと「遺伝子すっきり水」が強調されており、栗田一秋(江口洋介)も「遺伝子スッキリ水を調べれば線が繋がるかも知れない」と言っていたので、美神始(仲村トオル)は遺伝子操作やゲノム編集の研究をしていたのだと考えられる。

なお、原作のあらすじは「ネメシス-原作とあらすじと犯人ネタバレ」をご覧ください。

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