おちょやん-第94話の感想-月を見上げる千代

杉咲花が主演する朝ドラ「おちょやん」の第94話「その名も、鶴亀新喜劇や」のあらすじと感想です。

■おちょやん-第94話のあらすじ

満州から帰国した松島寛治(前田旺志郎)は、竹井千代(杉咲花)にビー玉を渡し。満州で出会った弟・竹井ヨシヲ(荒田陽向)の事を報告した。

松島寛治(前田旺志郎)は満州で、博打で負けて困っていたところを弟・竹井ヨシヲ(荒田陽向)に助けられ、弟・竹井ヨシヲの世話になった。

終戦の前夜、弟・竹井ヨシヲは「日本が負ける。もうすぐソ連が来るから絶対に帰れ。これを千代に渡して欲しい」と言い、松島寛治にビー玉を託して、松島寛治を逃がした。

こうして、間一髪で満州を逃げ出した松島寛治は、飢えと寒さに耐えながら、何とか収容所へたどり着き、日本へ帰国する船に乗れることになった。

その船を待っているとき、竹井ヨシヲ(荒田陽向)の知り合いに出会い、竹井ヨシヲが逃げ遅れた女性を助けようとして打たれて死んだ事を教えられたのだという。

それを知った松島寛治(前田旺志郎)は、竹井ヨシヲのように人の役に立ち立ちと思い、収容所に居る人を先に送り出すことにして、収容所で引き揚げ船を待つ人たちの世話をしていたので、帰国するのが遅くなったのだという。

松島寛治(前田旺志郎)は泣きながら謝罪してビー玉を渡すと、竹井千代(杉咲花)は泣きながら「おおきに。ヨシオとの約束を守ってくれて。生きて帰ってきてくれて、おおきに」と礼を言ったのだった。

その日の夜、竹井千代(杉咲花)は月を見上げながら弟・竹井ヨシヲの事を思いだして泣いた。

翌日、松島寛治(前田旺志郎)が鶴亀新喜劇に復帰し、サイゴンから引上げてきた須賀廼家万歳(藤山扇治郎)と、ジャワから復員した須賀廼家千兵衛とお互いに戦争の苦労をねぎらい合った。

すると、竹井千代(杉咲花)は、満州で松島寛治(前田旺志郎)の面倒を観てくれた人と、「とびっきりの喜劇を見せる」と約束したと言い、良い芝居を作るために、みんなは生きて帰ってきたのだと言った。

天海一平(成田凌)も、「新しい時代を担う人のための芝居を作らなければならない」と言い、須賀廼家千之助(ほっしゃん)の台本に筆を入れた事を報告すると、松島寛治・朝日奈灯子・須賀廼家万歳に役を与えたのだった。

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■第94話の感想

第94話は3年ぶりに帰国した松島寛治(前田旺志郎)の話しだった。

竹井千代(杉咲花)は「お母さんと呼びなさい」と言い、我が子のように可愛がっていた松島寛治(前田旺志郎)が無事に帰ってきたので、感無量だっただろう。

しかし、その松島寛治(前田旺志郎)から最愛の弟・竹井ヨシヲ(荒田陽向)の死を知らされた。

つまり、竹井千代(杉咲花)は、我が子のように可愛がっていた松島寛治を取り戻すと当時に、最愛の弟・竹井ヨシヲを失ってしまうのである。

松島寛治から満州の話を聞いた日の夜、竹井千代(杉咲花)は月を見上げながら、弟・竹井ヨシヲの事を思い出しながら、涙を流すのだが、その表情は泣いているような、笑っているような、なんとも不思議な表情だった。

杉咲花につていはドラマ「夜光観覧車」あたらから注目してるのだが、第94話を観ていると、良い表情をする女優になったと思った。

ところで、天海一平(成田凌)が台本を書き直したと言うと、須賀廼家千之助(ほっしゃん)が怒るのだが、意外とあっさりと引き下がったのが気になった。

おちょやん-第95話の感想-千之助の引退」へ続く。

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