おちょやん-第95話の感想-千之助の引退
杉咲花が主演する朝ドラ「おちょやん」の第95話「その名も、鶴亀新喜劇や」のあらすじと感想です。
第94話の感想は「おちょやん-第94話の感想」をご覧ください。
■おちょやん-第95話のあらすじ
鶴亀新喜劇の旗揚げに向けて芝居「お家はんと直どん」の稽古が始まったが、須賀廼家千之助(ほっしゃん)は竹井千代(杉咲花)に主役を譲り、稽古場にも現われなかった。
主役を任された竹井千代(杉咲花)は、台本の解釈について相談するが、須賀廼家千之助(ほっしゃん)は相談にも乗ってくれない。
そのようななか、どのような芝居をすれば良いのか分らずに悩む竹井千代(杉咲花)の元に花かごが届いた。
竹井千代(杉咲花)は、花かごの送り主が誰かを知らなかったが、「この人も無事だったのだ」と安心し、観に来てくれる人のために、一生懸命、芝居をすれば良い事に気付くのだった。
さて、鶴亀新喜劇の旗揚げ公演で、竹井千代(杉咲花)らは「お家はんと直どん」を上演する。
芝居は拍手喝采で終わり、大山鶴蔵(中村鴈治郎)も思わず立ち上がり、「道頓堀喜劇の新しい幕開けだ」と喜んだ。
芝居が終わり、誰も居なくなった舞台に立った須賀廼家千之助は、セットに向かって深々と頭を上げていると、竹井千代(杉咲花)と天海一平(成田凌)が現われた。
須賀廼家千之助が「もうやることはやった。ワシがここに居る意味は無い」と言い、引退を伝えると、竹井千代(杉咲花)は須賀廼家千之助が居ないと困ると引き留めたが、須賀廼家千之助は「今回、ワシは何をした」と言い、竹井千代らだけで芝居を成功させた事を指摘した。
そして、須賀廼家千之助は、初代・天海天海(茂山宗彦)との義理を果たせたと言うと、天海一平(成田凌)は「貴方から得た物は、何ひとつ無駄にはしません」と礼を言った。
それに気付いた他の団員が引き留めに来たが、須賀廼家千之助は「じゃかましいわい」と一蹴して舞台を下りたのだった。
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■おちょやん-第95話の感想
第95話では、須賀廼家千之助(ほっしゃん)の引退が描かれており、ドラマないで上演された芝居「お家はんと直どん」が須賀廼家千之助の引退とリンクしていた。
須賀廼家千之助が引退の理由について話すシーンは無いのだが、芝居の中に登場した「あんたら若いもんが、これからの世の中を引っ張っていくんや。頼んだで」という台詞が須賀廼家千之助の心境を全て代弁していた。
さて、須賀廼家千之助は芝居の終わった舞台に立ち、セットに向かって深々と頭を下げるのだが、どうしてセットに向かって頭を下げたのだろうか、と不思議に思った。
私は、竹井千代(杉咲花)は「観に来てくれるお客さんのために頑張る」ということに気付いたので、竹井千代が引退すると時は、セットにではなく、客席に向かって頭を下げるのではないかと思った。
だから、須賀廼家千之助がセットに向かって頭を下げることで、2人の芝居に対する姿勢の違いを表したのではないかと思った。
さて、第25話で竹井千代(杉咲花)に花かごが届いたのだが、竹井テルヲ(トータス松本)も弟・竹井ヨシヲも死んだので、花かごの送り主は父親の再婚相手・竹井栗子(宮澤エマ)しかいない。
竹井千代(杉咲花)の家族は義母とはいえ、竹井栗子(宮澤エマ)しかいない。
「お家はんと直どん」の中に「昔に縛られて、今を見失ったらアカン」という台詞があったので、最終回で竹井栗子(宮澤エマ)が現われ、竹井千代(杉咲花)と和解するような気がした。
「おちょやん-第96話のあらすじと感想」へ続く。
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