桜の塔-第5話「薩長(サッチョウ)の悪魔」のあらすじとネタバレ

椎名桔平が出演するテレビ朝日のドラマ「桜の塔」の第5話「薩長(サッチョウ)の悪魔」のあらすじとネタバレです。

  1. 桜の塔-第1話のあらすじとネタバレ
  2. 桜の塔-第2話のあらすじとネタバレ
  3. 桜の塔-第3話のあらすじとネタバレ
  4. 桜の塔-第4話のあらすじとネタバレ

■桜の塔-第5話のあらすじとネタバレ

上條漣(玉木宏)は子供の頃、父親の葬儀で、千堂大善(椎名桔平)から「お父さんは勇敢だった。でも警察官としては三流だった。お父さんが死んだ理由が知りたければ、あの人と同じ道をたどるといい」と言われ、名刺を受け取っていた。

さて、上條漣(玉木宏)は千堂大善(椎名桔平)を会議室に呼び出すと、父親が死んだところを映した防犯カメラの映像を見せ、「ここに映っているのは貴方だ。貴方が父を死に追いやったんですか」と尋ねた。

すると、千堂大善は「そうだよ。そこに居るのは俺だ。俺が父親の死を見届けた。クビをくくったのは本人の意思だ。俺は、こう言ったんだよ。告発をしたければ、すればいい。ただし、押収品を横流しした罪は全て貴方に被ってもらう。上條さんは、お前の顔がよぎったんだろう。罪を着せられたら、家族は犯罪者の家族というレッテルを貼られる。だから首を・・・」と話した。

上條漣が驚いて詰め寄ろうとすると、千堂大善は「はははは、冗談だよ。どうだった。俺の迫真の演技は。そこに映っているのは俺じゃない。この画像の荒さじゃ、科捜研に提出したところで、身元の特定は出来ない。あの派出所には、別の位置にもう1台カメラがあったな。そのカメラならバッチリ顔が映っているかも知れない」と教えた。

しかし、千堂大善は上條漣のICレコーダーを見つけて破壊すると、「さっきの話しは本当だ。俺がお前の父親を死に追いやった。だが、お前にはどうすることもできない。俺はお前ごときが倒せる相手じゃない。それが分ったら、明日から、俺に尽くせ」と言って立ち去った。

その後、上條漣は、水樹爽(広末涼子)の元を訪れると、千堂大善が父親を死に追いやった犯人だったことを教え、別件で千堂大善を失脚させる事にした。

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■桜の塔-5年間の傷害事件

翌日、上條漣(玉木宏)は、東大派の吉永晴樹(光石研)に、「千堂大善が失脚すれば、貴方に出世のチャンスが回ってくる」と言い、千堂大善の不祥事を尋ねた。

吉永晴樹(光石研)は「君を信じて危ない橋を渡るつもりは無い」と言いながらも、「5年前に調布で起きた傷害事件、なぜ犯人が捕まらないのか、今でも不思議でなりません」と教えた。

5年間の傷害事件というのは、被害者の男・鬼嶋亮士はスポーツカーにクラクションを鳴らされたことに腹を立て、スポーツカーの前に割り込んでスポーツカーを止め、運転手を引きずり下ろした。

2人は口論の末にもみ合いと成り、鬼嶋亮士は突き飛ばされて頭を強打し、全治3ヶ月の重傷を負い、加害者はスポーツカーに乗って逃走した。

目撃証言で逃走したスポーツカーの車種が判明し、防犯カメラの映像からナンバーが特定されたが、盗難車両だったため、犯人を捕まる事が出来なかった。

千堂大善(椎名桔平)は自ら名乗り出て、この事件の指揮をとっており、千堂大善が事件をもみ消していたとしたら・・・。

■桜の塔-Wデート

さて、水樹爽(広末涼子)は富樫遊馬(岡田健史)からデートしてくださいと迫られたので、上條漣(玉木宏)とWデートを提案した。

すると、千堂優愛(仲里依紗)が手料理を振る舞いたいということで、千堂優愛の自宅でバーベキューをした。

そこで、千堂優愛(仲里依紗)は、千堂大善(椎名桔平)がスポーツカーを大切に乗っていた事を話すのだが、水樹爽(広末涼子)が「今でも乗ってるんですか?」と尋ねると、千堂優愛は急に話題を変えた。

上條漣(玉木宏)は、それを見逃さなかった。

さて、千堂優愛(仲里依紗)は水樹爽(広末涼子)に、「幼なじみも不安になるので、上條漣と親しくするのは止めて欲しい」と頼むと、水樹爽は富樫遊馬(岡田健史)に抱きついて、「私は若いイケメンが好きなの。漣みたなおっさんはアウトオブ眼中よ」と教えた。

すると、千堂優愛(仲里依紗)は安心して喜んだ。

その後、帰り道で、水樹爽(広末涼子)が「さっきはごめんね」と謝ると、富樫遊馬(岡田健史)は「僕は噛ませ犬がゴメンですよ。爽さんが上條さんの事を好きな事は分ってます」と言った。

水樹爽が「待って。何で私が漣を?」と驚くと、富樫遊馬(岡田健史)は「気付いてないんですか?バレバレですよ。もしかして、自分で気付いてないんですか?」と呆れた。

一方、上條漣(玉木宏)は千堂優愛(仲里依紗)に、千堂大善(椎名桔平)がスポーツカーを乗り換えた時期について尋ねると、千堂優愛は激しく動揺しながら、「よく覚えて居ない」と答えて逃げた。

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■小宮志歩(高岡早紀)の忠告

さて、仲間の刈谷銀次郎(橋本じゅん)は、上條漣(玉木宏)に、「5年前の障害事件を調べたら、警察が被害者に治療費として100万円を渡していた」と教えた。

上條漣は「警察がそんな金を出すはずが無い」と呆れるが、刈谷銀次郎は見舞金を持っていったのは、上條漣らのハニートラップで退職に追い込まれた外様派の佐久間義孝(少路勇介)だったので、佐久間義孝が事件に関係しているはずだと言った。

それを聞いた上條漣は、「佐久間は千堂部長(椎名桔平)に指示されただけだろう。車両は千堂部長の車で間違いない」と教えた。

仲間の小宮志歩(高岡早紀)は、「もうやめたら?例え千堂さんが失脚しても、お父さんは戻ってこない」と止めるが、上條漣は聞く耳をもたなかった。

■上條漣(玉木宏)の策略

翌日、上條漣(玉木宏)は佐久間義孝(少路勇介)に会い、5年間の傷害事件について尋ねると、佐久間義孝は被害者に見舞金100万円を渡した事を認めた。

上條漣は「犯人を特定していた。でも、警察関係者だったため、報告書を改ざんしたのでは?」と尋ねると、佐久間義孝は「犯行車両は千堂部長の車だよ。俺はあの人にクビにされた。洗いざらい話してやる。もみ消しは千堂部長の指示だ。なんで、そこまでして事件を隠そうとしたか分るか」と言い、全てを話した。

翌日、上條漣(玉木宏)は、馳道忠(渡辺大知)に呼び出されて屋上へ行くと、入院していた新垣広海(馬場徹)が復帰していた。

2人は上條漣(玉木宏)に、千堂大善(椎名桔平)との対立を止めるように忠告したが、上條漣は聞く耳を持たなかった。

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■桜の塔-薩長の悪魔

さて、上條漣(玉木宏)が千堂大善(椎名桔平)に話しがあるので、時間を作って欲しいと頼むと、千堂大善は小宮志歩(高岡早紀)のクラブ「S」を貸し切りにして、上條漣と会った。

すると、上條漣は「貴方を告発します」と言い、5年前の傷害事件の犯人は千堂優愛(仲里依紗)で、千堂優愛を守る為に事件をもみ消したのだと指摘した。

千堂大善が「証拠があるのか」と尋ねると、上條漣は佐久間義孝(少路勇介)から受け取ってドライブレコーダーの映像が入ったUSBメモリを差し出した。

千堂大善が「傷つくのは優愛だぞ」と指摘すると、上條漣は「優愛は自首するつもりだったのに、千堂部長が事件をもみ消した。彼女は罪を償うと言ってくれました」と答えた。

しかし、千堂大善(椎名桔平)は、佐久間義孝(少路勇介)が渡したドラブレコーダーの証拠は偽物だと教えた。

佐久間義孝は千堂大善を怨んでいると言っていたが、千堂大善は佐久間義孝に再就職先を斡旋することで、千堂大善の手駒になっていたのだ。

さらに、上條漣(玉木宏)が週刊誌に5年間の傷害事件を記事に書かせようとしていたのだが、千堂大善(椎名桔平)はその情報も掴んでおり、週刊誌の記事も潰していた。

実は、上條漣(玉木宏)が信頼してる小宮志歩(高岡早紀)が、千堂大善(椎名桔平)の手駒で、情報は全て千堂大善に流れていたのだ。

小宮志歩(高岡早紀)は母親がステージ4のガンで、千堂大善(椎名桔平)の世話で治療を受けていたので、千堂大善に逆らうことは出来なかったのだ。

千堂大善は「クーデーターは失敗だな。俺はお前にごときが倒せる相手じゃ無いんだよ」と言い、23年間に父・上條勇仁(岡部たかし)が自殺したときのことを話した。

あの日、父・上條勇仁は散々悩んだあげく、自らの信念を貫くために自死を選んだ。

そして、父・上條勇仁は吊されたロープの前で上條漣(玉木宏)への遺言を言った。

「漣、お前のおかげで最後まで自分を信じる事ができたよ。お前は自分の信じた道を行け。何があっても父さんは、お前の味方だ」

上條漣が「貴方は父の葬儀で、父と同じ道をたどれば、父が何故死んだか分ると言った」と尋ねると、千堂大善は「ああ言ったよ。安い正義感がいかに愚かか。よく分ったはずだ」と答えた。

「貴方を信じて、貴方に憧れて、貴方の力になりたくで、貴方の存在が救いだった。なのに、どうして、どうしてオヤジを」

「決まってるだろ。出世のためだよ。あのときは昇進がかかっててね。学もコネもない俺は、薩摩派の上層部に汚れ仕事を引き受ける代わりに、警視正への推薦を約束して貰ったんだ」

「そんなことで・・・」

「そんなこと?よく言えたもんだな。お前だって、ガキに銀行を襲わせたり、通り魔を野放しにしてきただろ。俺が知らないとでも思ったのか?俺をよく見ろ。これが本当の俺の顔だ。お前の目にはどう映っている。化け物か?悪魔か?でも、これは映し鏡だ。出世のための他人の不幸はいとわない醜いお前の姿だ。他人を犠牲にして出世す事に快感を覚えただろ。俺とお前は同じ薩長の悪魔なだよ。いいか覚えておけ、俺は欲しい物は必ず手に入れる。刃向かう奴は容赦しない。警視総監になるのは、この俺だ。俺が警察のトップに立つんだ」

(注釈:千堂大善は、ありとあらゆる手を使って出世してきたので、「サッチョウの悪魔」と呼ばれ、恐れられていた。)

(注釈2:サッチョウは「薩長」ではなく、「警察庁」の事でした。警察庁を「サッチョウ」と呼びます。)

そして、千堂大善(椎名桔平)は「本来ならお前を破門にして、キャリアの道を絶つのが打倒だろう。だが、俺は優愛(仲里依紗)に罪を償わせて、寄り添おうとしたお前の心意気に胸を打たれてね。だから。、今回の件は全て水に流してやる。優愛を幸せにしてやってくれ。薩長の悪魔の誕生に乾杯」と告げた。

■桜の塔-完敗

打ちのめされてクラブ「S」を出た上條漣(玉木宏)は、水樹爽(広末涼子)の元を訪れ、「何も出来なかった。オヤジがアンナ目に遭わされながら、何も出来なかった」と言って泣いた。

水樹爽(広末涼子)は、そんな上條漣(玉木宏)に寄り添うが、そのとき、上條漣のスマートフォンに千堂優愛(仲里依紗)からのメールが着信する。

水樹爽(広末涼子)は「行かないで。これ以上、苦しむ様子を見たくない」と頼んだが、上條漣(玉木宏)は「このままじゃ終われない。悪魔に魂を売ってでも。それが俺の信じた道だ」と答えて立ち去った。

その後、上條漣(玉木宏)は千堂優愛(仲里依紗)と結婚した。

結婚式には、千堂大善(椎名桔平)の勢いを表すように、警視総監や官房長官など要人が出席したのだった。

桜の塔-第6話「千堂大善(椎名桔平)への宣戦布告」のあらすじとネタバレ」へ続く。

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