恋です-最終回の視聴率と感想-赤座ユキコと黒川森生のハッピーエンド

杉咲花が主演する日本テレビのドラマ「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」の最終回と視聴率と感想です。

「恋です」の最終回のあらすじと結末ネタバレは「恋です-最終回のあらすじと結末ネタバレ」をご覧ください。

恋です-最終回の視聴率と感想

「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」の最終回の視聴率は9.6%だった。

第9話の結末で、黒川森生(杉野遥亮)が鹿児島へ行ってしまったので、どんな結末になるのか不安だったのだが、ハッピーエンドで良い最終回だった。

原作の赤座ユキコのキャラが良かったので、「恋です」の第1話を観たときは、赤座ユキコ(杉咲花)のキャラクターが原作から大幅に改変されていたことから、今回は外れかなと思っていた。

しかし、3話、4話と観ていくうちに、だんだんと面白くなってきて、赤座ユキコ(杉咲花)と黒川森生(杉野遥亮)じゃなければ駄目だと思うようになった。

杉咲花の主演していた朝ドラ「おちょやん」も面白かったし、杉咲花は芝居が上手いと思った。

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青野陽太(細田佳央太)も凄い

「恋です」の主人公・赤座ユキコ(杉咲花)が弱視であり、盲人がテーマなので、登場人物の目の雰囲気を観ていたのだが、盲学校の同級生・青野陽太(細田佳央太)は演技が凄いと思った。

盲人と言っても、それぞれに症状が違うので、誰の演技が一番上手とは言えないのだが、細田佳央太の目の雰囲気は、盲人の目のピントが合ってない感じが良く出ていて凄いと思った。

私は、「ドラゴン桜2」で初めて細田佳央太を知ったのだが、「ドラゴン桜2」でも自閉症の演技が上手かったし、今後も注目したいと思う。

恋です-下ネタの意味

青野陽太(細田佳央太)が頻繁に下ネタを言っていたのだが、これは障害者と性という問題をマイルドに取り上げていたのだと思う。

青野陽太が緑川花男(戸塚純貴)らと下ネタで盛り上がるシーンがあったように、男はみんなエロであり、そこに障害者も健常者も無いのだと思う。

一休さんも、人間なんて一皮むけばみんな同じだと言っているように、みんな同じ人間なのだから、障害者とか健常者とか、線を引く必要は無いと思う。

そういえば、盲目のピアニストのレイ・チャールズは、女性の手首を触って、「僕は手首を触れば、美人かどうか分かるんだ」と言って、女性を口説いていたらしい。

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金沢獅子王(鈴木伸之)の告白

金沢獅子王(鈴木伸之)は同性愛者で、黒川森生(杉野遥亮)の事が好きだったのだが、告白はできず、決闘を口実にして黒川森生に会いに行き、黒川森生を見守っていた。

最終回になって金沢獅子王はようやく、黒川森生に好きだったことを告白できたのだが、告白された黒川森生は「ありがとう」と言った。

私は、ここで「ありがとう」と言える黒川森生を凄いと思った。「ありがとう」はシンプルな言葉だが、これ以上はない言葉だと思った。

だから、赤座ユキコは黒川森生の事を好きになったのだろうし、黒川森生なら赤座ユキコを幸せにできると思った。

これに「ありがとう」という言葉で、金沢獅子王も救われただろうし、本当に言い台詞だと思った。

日テレは24時間テレビなどで障害者の問題にも取り組んでいるし、水曜10時枠はLGBT問題などもテーマとして取り上げているので、マイノリティーを丁寧に描いた今回の「恋です」は日テレの良心みたいなドラマだと思った。

「恋です」の最終回は面白かった

「恋です」の最終回の結末がキッチンカーだったのは良かった。

元々は黒川森生(杉野遥亮)が緋山翔太(小関裕太)を敵視して運転免許を取ると言い出したのだが、それが最終回でキッチンカーにつながるのは面白かった。

また、最終回で赤座ユキコ(杉咲花)が調理師の夢を諦めようとしたとき、父・赤座誠二(岸谷五朗)が「みんな、見えてても、見えなくても、多かれ少なかれ、誰かに頼らなきゃ無理だ。誰かと一緒だとできる事が増える。世界が広がる」と言った。

この台詞も良かった。

単純に「好き」という理由で付き合うのではなく、赤座ユキコが黒川森生を頼ることにより、「夢の共有」という要素ができ、2人の関係がより深くなった感じがした。続編があれば良いなと思う最終回だった。

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原作がお勧め

日本テレビのバラエティー番組「それって!?実際どうなの課」に、チャンカワイという芸人が出演している。

チャンカワイは、女性に親切にされて「惚れてまうやろー」と叫ぶネタで一世を風靡した。

赤座ユキコは弱視なので、黒川森生の顔を観るために、黒川森生に顔を近づけたり、顔を触ったり、歩くときに誘導してもらうため、黒川森生の腕にしがみついたりする。

もちろん、赤座ユキコは弱視なので、そういう行動をとるだけで、恋愛感情はないのだが、黒川森生からすれば、「自分のことが好きなのか?」と勘違いしてまう行動であり、まさにチャンカワイの「惚れてまうやろー」のネタそのものである。

だから、私は「恋です」の原作を読んでいたとき、頭の中に何度もチャンカワイの「惚れてまうやろー」という叫び声が鳴り響き、脳汁が出まくりだった。

ドラマも面白かったのだが、やはり原作には勝てない。原作は脳汁の出方が半端じゃない。ドラマを観て面白いと思った人は、ぜひ原作の「ヤンキー君と白杖ガール」も読んで欲しい。

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