真犯人フラグ-最終回の感想-相良真帆(宮沢りえ)は死んでいた
西島秀俊が主演する日本テレビのドラマ「真犯人フラグ」の最終回のネタバレ感想文です。
「真犯人フラグ」の最終回のあらすじとネタバレは「真犯人フラグ-最終回のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
真犯人フラグ-最終回の感想文
2クールに渡って「真犯人フラグ」の犯人を考察してきた訳だが、犯人は週刊追求の編集長・河村俊夫(田中哲司)だった。
河村俊夫は小説に対して絶対的な自信を持っていたが、相良凌介(西島秀俊)に小説で負けてしまった。
ところが、相良凌介は小説を捨てたうえ、相良真帆(宮沢りえ)と結婚してしまった。
河村俊夫は相良凌介に負けたうえ、大好きな相良真帆も相良凌介に奪われてしまい、相良凌介を恨んでおり、相良凌介の大切な物を奪おうとして、相良真帆を誘拐し、肉体関係を迫った。
しかし、相良真帆に拒否されたので、河村俊夫は相良真帆を殺害していた。
河村俊夫は、相良光莉(原菜乃華)と相良篤斗(小林優仁)の誘拐事件には関与しておらず、偶然にも同時に相良光莉と相良篤斗も誘拐されて、炊飯器失踪事件に発展したため、自力で犯人を突き止め、橘一星(佐野勇斗)や菱田朋子(桜井ユキ)を脅していた。
ということで、「真犯人フラグ」の犯人は週刊追求の編集長・河村俊夫(田中哲司)だったので、私の考察はハズレた。
第1話の時点で、「至上の時」から戻ってきた相良凌介(西島秀俊)が、急に眠ってしまうシーンがあった。
私は相良凌介が睡眠薬でも飲まされたのかと思っていたが、最終回で相良凌介は睡眠薬を飲まされていた事が判明した。
だから、第1話の時点で、犯人は「至上の時」に居た河村俊夫(田中哲司)か日野渉(迫田孝也)の2択に絞ることが出来たのだ。
ただ、犯人の動機がイマイチだった。
河村俊夫が相良真帆(宮沢りえ)を誘拐した理由が、相良真帆を抱きたかっただけという感じになってしまったので、なんだかなぁという感じだった。
普通に二宮瑞穂(芳根京子)が犯人でよかったと思う。
また、相良真帆(宮沢りえ)は死んでいても良いと思うのだが、相良篤斗(小林優仁)は相良凌介(西島秀俊)の血の繋がった子供だったという結末にして欲しかった。
相良篤斗が不倫の子供で、両親である相良真帆も林洋一(深水元基)も殺されてるというのは酷いと思う。
また、二宮瑞穂(芳根京子)からすれば、相良篤斗は姉を死に追いやった2人の子供なので、やはりDNA検査は間違いだったという結末にして欲しかった。
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真犯人フラグ-飛び道具
2クールのミステリードラマという試みは非常に面白いと思うが、作る方も見る側も2クールドラマに対応できていない気がした。
「真犯人フラグ」は、単純に1クールドラマを水増しして2クールドラマへ引き延ばしただけ、という感じがした。
また、伏線回収のタイミングが遅いので、テンポが悪かったと思う。
半年前の伏線を回収されても、「そんなこともあったな」という感じになってしまったので、驚きが薄れていた。
菱田家の押し入れについても、どんな凄い秘密が隠されているのかと思っていたのだが、押し入れに隠されていたのは、相良篤斗(小林優仁)の切り裂かれた10番のユニホームで、大した謎でも無かったのでがっかりした。
それに、強羅誠(上島竜兵)が作ってい林洋一(深水元基)殺害シーンのフェイク動画を作っていたのだが、フェイク動画を作っていた理由が分からなかった。フェイク動画については伏線も回収されずに終わった。
猫おばさん(平田敦子)が河村俊夫(田中哲司)に「家族運が下の下」と占っていたのだが、河村俊夫には家族は居なかったし、「家族運が下の下」が何を指しているのか分からなかった。
謎を何ヶ月も引っ張った割には、大した謎では無かったので、謎が明らかになったときにガッカリ感があった。
木幡由美(香里奈)や強羅誠(上島竜兵)など、キャラクター的には面白い登場人物が多かったが、キャラクターが濃すぎて飛び道具感が強かった。
「真犯人フラグ」は、キャラクタードラマとしては面白かったが、純粋にミステリードラマとして面白かったかというと、疑問を感じる。
ただ、2クールドラマが増えていき、作る方も見る方も、経験値があがっていけば、名作が誕生するのではないか、というポテンシャルは感じた。
真犯人フラグはつまらない?面白い?どっち?
「真犯人フラグ」には、2つの選択肢を提示て、「AなのBなの?どっち?」と選択を迫る2択刑事の阿久津浩二(渋川清彦)が登場した。
2択というのは、心理学のテクニックで、好きな人をデートに誘うとき、「デートしよう」と誘うよりよりも、行き先を指定して、「遊園地と映画どっちがいい?」と誘うと成功率が上がるとされている。
ところで、「真犯人フラグ」の前半期に、日本でレビで「恋です」というドラマを放送していた。
そして「恋です」の中に濱田祐太郎という芸人が登場し、ネタを披露した後、「どっちか分からなかったら、笑っといてください」と言っていた。
つまり、「真犯人フラグ」の阿久津浩二(渋川清彦)と、「恋です」の濱田祐太郎はアンチテーゼの関係にあり面白かった。
だから、「真犯人フラグ」が面白いのか?つまらないのか?と聞かれたら、笑っておけば良い思う。
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