元彼の遺言状ー第3話のネタバレと感想-黒丑益也(望月歩)の疑惑

2022年4月25日に放送されたフジテレビのドラマ「元彼の遺言状」の第3話のネタバレと感想です。

元彼の遺言状ー第3話のあらすじとネタバレ

剣持麗子(綾瀬はるか)は村山権太(笹野高史)から「暮らしの法律事務所」を引き継いだが、事務所と一緒に引き継いだ一般人からの雑用のような仕事しかなく、お金になる大手からの仕事は無かった。

そのようななか、秋須坂町の進藤不動産で、社長の進藤昌夫(画大)が殺害され、ホスト黒丑益也(望月歩)が容疑者となり、剣持麗子(綾瀬はるか)は弁護を依頼され、依頼を引き受ける。

秋須坂町の商店街では、常国建設がショッピングモールの建設を予定しており、立ち退き交渉が行われていたが、立ち退きを拒否している人が大勢居た。

そこで、剣持麗子(綾瀬はるか)は、常国建設に立ち退き交渉を任せて欲しいと持ちかけ、黒丑益也(望月歩)と立ち退き問題の2つを解決することにするのだった。

さて、黒丑益也(望月歩)は、進藤不動産の社長・進藤昌夫(画大)から立ち退きを迫られ、進藤昌夫を殺害したという疑惑が浮上する。

さらに、黒丑益也(望月歩)は、バラバラになった家族とやり直すためには今の家から出て行くわけにはいかないと言っていたが、母親や弟の話は嘘だと判明する。

しかも、一緒に住んでいると言っていた父親の姿も見かけなくなっており、黒丑益也(望月歩)は父親を殺害して借家の庭に埋めたのではないか。借家を明け渡すと、父親の遺体が見つかるので、立ち退きを拒否しているのではないかという疑惑が浮上する。

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元彼の遺言状-第3話の犯人ネタバレ

犯人と思われた黒丑益也(望月歩)は、犯人ではなかった。

黒丑益也(望月歩)の父親はヤクザだったので、家を出て行った父親から「絶対に住み続けろ」と言われていた黒丑益也は、父親が誰かを殺して庭に埋めたのだと思い、借家に住み続けようとしていただけだった。

進藤不動産の社長・進藤昌夫(画大)を殺害したのは、黒丑益也(望月歩)の借家の隣に住む尾形(おかやまはじめ)だった。

尾形(おかやまはじめ)は、進藤社長(画大)が立ち退きを迫るため、放火していたのを目撃したので、進藤社長に自分の借家は立ち退きをしなくていいように脅した。

しかし、尾形家の賃貸借契約を結んでいたのは、尾形(おかやまはじめ)ではなく、義父だったので、進藤社長は義父と話をさせろと言ったので、進藤昌夫を殺害した。

尾形は義父は入院中で、妻は看病で病院でつきっきりになっていると言っていが、全部、嘘で、尾形は義父と妻を殺して庭に埋めていた。

だから、尾形(おかやまはじめ)は、立ち退きを拒んでいたのだった。

元彼の遺言状-第3話の結末ネタバレ

剣持麗子(綾瀬はるか)は自宅の賃貸借契約書が無ければ、立ち退き料がもらえないと言っていたので、黒丑益也(望月歩)は探してみたが、やはり賃貸借契約書は無かったので、立ち退き料はもらえないのかと思われた。

しかし、賃貸借契約書を無くしたのではなく、賃貸借契約書は最初から存在していなかったのだ。

元々、黒丑家は、進藤社長の祖父の遠縁で、20年前に賃貸借契約書を交わさずに、なあなあで家を借りて住み続けていた。

黒丑家は一度も家賃を払ったことは無く、黒丑益也(望月歩)は借家とは知らず、自分の家だと思っていたのだ。

民法162に「取得時効」があり、他人の物で20年間、善意で所有していたら自分の物になるという法律がある。

父親は、そのことを知っていたので、黒丑益也(望月歩)に「住み続けろ」と言っていたのだ。

黒丑益也(望月歩)はちょうど、20年間住み続けており、借家は黒丑益也の物になったので、剣持麗子(綾瀬はるか)は立ち退き料の請求を引き受けた。

後は、常国建設と正式に契約するだけとなったが、常国建設から契約の話は無かったことにして欲しいと言われてしまう。

なんと、常国建設は元上司の津々井君彦(浅野和之)に立ち退き交渉を依頼することに決めたのだ。

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元彼の遺言状ー第3話の感想

原作の「元彼の遺言状」が第1話と第2話で終わってしまったので、どうなるのかと思っていたのだが、第3話も面白かった。

たとえば、黒丑益也(望月歩)の弁護を引き受けた剣持麗子(綾瀬はるか)が、立ち退きを迫る常国建設の立ち退き交渉の代理人になろうとしたシーンだ。

私はこのシーンを観て、利益相反(りえきそうはん)になるのではないかと思った。

利益相反とは、一方が得をすると、もう一方が損をする事で、利益相反は禁止されている。

簡単に言えば、交通事故の被害者と加害者の双方から依頼を引き受けることは、利益相反になるので禁止されている。

だから、剣持麗子(綾瀬はるか)が常国建設の立ち退き交渉の代理人になると利益相反になるのではないかと思ったら、ちゃんと「利益相反を指摘される可能性もある。私なら切り抜けられる」という台詞があった。

こういう細かなフォローの台詞があると、丁寧に作っている感じがして良かった。

また、黒丑益也(望月歩)が犯人ではなかった点も良かった。

ミステリーを数多く見ていると、直ぐに「黒丑益也は誰かを殺害して庭に埋めたんだろうな」という予想がついた。

だから、裏をかいて、黒丑益也(望月歩)が犯人ではないという点は良かった。

ただ、もっと黒丑益也(望月歩)を極悪人にして、誰がどう見ても、黒丑益也が庭に誰かを埋めいるだろうと思わせて欲しかった。

もう犯人は黒丑益也(望月歩)で決まりだと思わせてからの、大どんでん返しで真犯人は尾形(おかやまはじめ)だったという展開にして欲しかった。

ところで、黒丑益也(望月歩)の父親はヤクザだったのだが、黒丑益也の父親は原作の「元彼の遺言状」に繋がってくるのだろうか?

ドラマの第1話と第2話では、原作の「元彼の遺言状」にあったヤクザのエピソードが描かれていなかったので、黒丑益也(望月歩)の父親が原作の「元彼の遺言状」に登場したヤクザという可能性もある。

なお、「元彼の遺言状」の原作のネタバレは「元彼の遺言状-あらすじと犯人ネタバレ」をご覧ください。

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