金田一少年の事件簿-第8話の感想

道枝駿佑が主演する日本テレビのドラマ「金田一少年の事件簿」の第8話「首狩り武者殺人事件」の感想です。

金田一事件簿-第8話の感想

「金田一少年の事件簿」の第8話「首狩り武者殺人事件」を観た。「首狩り武者殺人事件」はストーリーが複雑だったので、3回観ないと分からなかったが、3回目でようやく意味が分かった。意味が分かると面白かった。

巽家の回転扉の部屋で、頭巾を被った客人の赤沼が殺害されたのだが、赤沼は架空の人物で、巽家の使用人・猿彦が赤沼を演じていた。

そして、赤沼として殺害されたのが巽家の次男・征丸で、次男・征丸を殺害したのが巽家の後妻・紫乃だった。

しかも、後妻・紫乃と使用人・赤沼は結託していた。

巽家の当主が死に、次男・征丸に全財産を譲るという遺言書を残していたので、長男・龍之介に相続させるため、後妻・紫乃は次男・征丸を殺害した。

しかし、これが謎のなことに、次男・征丸は後妻・紫乃の連れ子だったのである。

次男・征丸は後妻・紫乃の連れ子なのだから、次男・征丸が全財産を相続すれば、後妻・紫乃も嬉しいはずである。

ところが、ここにトリックがあった。

後妻・紫乃は貧乏だったので、子供を産んだときに、子供の幸せを願って、巽家の赤ちゃんと自分の赤ちゃんを取り替えていた。

つまり、紫乃の連れ子だった次男・征丸は、本来は巽家の子供で、巽家の長男・龍之介が紫乃の実子だったのだ。

だから、後妻・紫乃は実子の長男・龍之介に財産を継がせるため、次男・征丸を殺害したのだ。

これは複雑過ぎで、ようやく3度目で理解できたのだが、理解できると面白かった。

紫乃は、自分の事を実の母親と思っている次男・征丸よりも、自分を巽家の人間として認めてくれない実子の長男・龍之介を愛し続けたということになる。

これは血のつながりというよりも、腹を痛めて産んだ子供に幸せになって欲しいという思いが、大きいのかもしれない。

それにしても、次男・征丸については、やるせない。

次男・征丸は紫乃に殺されたのだが、次男・征丸は赤ちゃん入れ替えのトリックを知らないので、紫乃を実の母親と思っているはずだ。

だから、次男・征丸は実の母親に殺されたと思いながら、死んでいったことになる。

そう考えると、非常に切ないドラマだと思った。

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