パリピ孔明ー原作のモデルとネタバレと感想
向井理が主演するフジテレビのドラマ「パリピ孔明」の原作とモデルのネタバレと感想です。
パリピ孔明とは
2023年5月に佐賀県神の吉野ヶ里遺跡で、邪馬台国のものとみられる石棺墓が発見され、邪馬台国が九州に存在したという九州説が盛り上がっている。
さて、日本では邪馬台国の卑弥呼(ひみこ)が活躍していたころ、中国は魏・呉・蜀が争った三国時代と呼ばれる時期があった。「三国志」の舞台となった時代である。
そして、中国の蜀(しょく)という国に諸葛孔明(しょかつこうめい)という名軍師がいた。下の画像の人物だ。
諸葛孔明は、卑弥呼よりも1世代前の人物で、あらゆる知識を駆使して、流浪の身となった劉備元徳を補佐し、蜀という大国を作り上げた人物である。
そして、「パリピ孔明」は、この諸葛孔明が現代の東京に転生し、無名の歌手・月見英子をメジャー歌手へと導くというストーリーである。
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パリピ孔明ーあらすじとネタバレ
月見英子の軍師となった諸葛孔明は、様々な兵法や策略を使ってイベントに人を集め、月見英子のイベントを成功させていき、ラップのカベ(男)を仲間に引き入れ、大イベントへの出場を狙う。
そのイベントに参加する条件は、「いいね」を100万件集めることで、諸葛孔明から秘策を授けられた月見英子は、路上ライブをしていた久遠七海と出会い、久遠七海と親友となり、2人は切磋琢磨しながらイベント出場を目指すのだった。
そして、諸葛孔明は、「いいね」を10万件集める秘策として路上イベントを開催するが、月見英子の前に仮面を被った人気グループ「アザリエ」が立ちはだかる。
「アザリエ」のマネージャーはフォロワーを金で買う悪徳マネージャで、「アザリエ」のメーンボーカリストは親友の久遠七海だった。
月見英子は集まった客のブーイングによって窮地に陥るが、ライバル久遠七海の助けもあり、歌を歌いきることができた。
さらに、諸葛孔明の計略も見事に決まり、「いいね」を10万件集めることができ、月見英子はイベントへの出場を決めるのだった。
パリピ孔明ーネタバレと感想
バブル期にジュリアナ東京という有名なディスコがあり、女性はジュリアナ東京のお立ち台に上ってセンスを振りながら踊っていた。
だから、私はてっきり、諸葛孔明がセンスを持っていることから、バブル期の東京の転生し、ディスコでお立ち台に上って踊る漫画だと想像していたのだが、「パリピ孔明」は全く違った内容で面白かった。
「パリピ孔明」は、戦国時代の軍師を現在のマネージャーに置き換えている点がポイントで、三国志ネタが登場するが、三国志を知らなくても十分に楽しめる内容で、三国志の知識があれば、より楽しめると感じの原作だった。
さて、「パリピ孔明」では、カべ太人というラッパーが仲間になり、カべ太人は赤兎馬カンフーとのラップバトルがあり、このラップバトルも見所である。
ところで、ラップに三国志ということで、私が気になったのは、ラッパーの呂布カルマである。
呂布というのは三国志に登場する武将の中でも最も強い武将なのだが、絶世の美女と言われる貂蝉(ちょうせん)に翻弄され、主君である董卓を殺害した悪役である。
大泉洋が主演した映画「新解釈・三國志」では、三国志の時代は太った女性が美人だったとして、絶世の美女である貂蝉を渡辺直美が演じた。
「パリピ孔明」には「赤兎馬カンフー」というラッパーが登場するのだが、赤兎馬(せきとば)というのは、三国志に登場する馬の名前で、呂布が赤兎馬に乗っていたのである。
だから、私は「パリピ孔明」を読んでいると、どうしてもラッパーの呂布カルマを連想してしまうので、ドラマ「パリピ孔明」には呂布カルマが出演するのではないかと期待している。
ちなみに、呂布カルマの呂布が三国志の呂布に由来するのかは不明だが、「人志松本の酒のツマミになる話」に出演したとき、呂布カルマは「眉毛は剃っていない」と話していた。
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パリピ孔明ー10万件のいいねのモデルのネタバレ
「パリピ孔明」の諸葛孔明は、イベントに出場するために10万件の「いいね」を集めるのだが、これは三国志で諸葛孔明が敵から10万本の矢を集めたエピソードがモデルになっている。
「10本の矢」は三国志の山場の1つである「赤壁の戦い」でのエピードだ。
弱小勢力の劉備は、北から大国・魏の曹操が迫ってきたので、風前の灯火となるのだが、劉備の軍師・諸葛孔明は南で繁栄している呉の孫権と手を組んで、曹操に対抗する。
しかし、呉の中には、諸葛孔明を快く思わない者が居り、諸葛孔明を処刑する口実を作るため、短期間で10本の矢を用意して欲しいと言い、無理難題を押しつけた。
諸葛孔明は、この無理難題を安請け合いすると、霧が出た日に兵の乗っていない船を出して、対岸で陣を張る曹操の陣営に近づけると、曹操軍は敵軍が来襲してきたと思い、船に矢を放った。
こうして、諸葛孔明は船に刺さった矢を集め、1夜にして10万本の矢を用意した、というのが「10万本の矢」というエピソードだ。
たしか、金城武が諸葛孔明役を演じた映画「レッドクリフ」が三国志の「赤壁の戦い」を描いており、諸葛孔明が10万本の矢を集めるエピソードが描かれていたと思う。
他にも「パリピ孔明」では「石兵八陣(せきへいはちじん)」などマニアックなネタも登場するので、ドラマ「パリピ孔明」を観ながら、モデルとなったエピソードを調べてみるのも面白いと思う。
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